ダルビッシュ有投手や大谷翔平選手、ラーズ・ヌートバー選手といったトップメジャーリーガーが参戦し、日本でも大きな盛り上がりを見せているWBC 2023。いよいよ開幕を8日に控え、各国の選手たちが最終調整に入っています。メジャーリーガーが国を背負ってのガチンコ勝負は滅多に見られるものではないので、注目も集まっていますよね!
試合を観戦するにあたって、どこが強いのか、日本代表は優勝できるのか、気になりますよね。そこで今回はMLBの記者たちにWBC 2023優勝候補と噂されている3国についてまとめていきます!
WBC 2023優勝候補①:ドミニカ共和国
攻撃陣、投手陣にMLBのスーパースターを揃えたドミニカ共和国が優勝候補筆頭とされています。
攻撃陣は、内野手では通算283本塁打を放ちゴールドグラブ賞に2度輝いたパドレスのマニー・マチャド、21年にメジャー最多の48本塁打を放ちエンゼルス大谷翔平とMVPを争ったブルージェイズのウラジーミル・ゲレーロJr.(3月5日に右膝の故障を理由に出場辞退)、通算139本塁打のレッドソックスのラファエル・ディバース、外野手では通算125本塁打を放ち20年首位打者に輝いたパドレスのフアン・ソト、昨季新人王に輝いたマリナーズのフリオ・ロドリゲス、とメジャーでもスーパースター級の選手がずらりと並んでいます。守備も上手いゲレーロJr.の欠場は非常に痛いところですが、それでも迫力十分の攻撃陣です。
投手陣には100マイル超えの剛速球を武器に昨季サイ・ヤング賞に輝いたマーリンズのサンディ・アルカンタラ、昨年6月とワールドシリーズ第4戦で先発投手として継投ノーノーを1シーズンに2度達成したアストロズのクリスチャン・ハビエルらが並びます。さらにクローザーにはフィリーズの左腕グレゴリ・ソトや、最速104マイルを記録したジャイアンツのカミロ・ドバルも控えています。
WBC 2023優勝候補②:アメリカ
優勝候補2番手はアメリカです。銀河系軍団とも言われる今大会のメンバーはかつてないほどの本気度が感じられます。それほどの選手たちが参戦する背景となったのがエンゼルスの外野手、マイク・トラウトです。実はメジャーのポストシーズンを戦ったこともほとんどなく、WBCにも初参戦ということでこれまで大舞台で輝く瞬間というものがなく、WBC 2023にかける思いもかなり強いものだと思われます。
そんなトラウトが首相を務めるアメリカ代表に集まってきた選手たちには、本塁打王3度と10年連続ゴールドグラブ賞を受賞しているノーラン・アレナドと、昨季MVPに輝きゴールドグラブ賞4度受賞のポール・ゴールドシュミットのカージナルス最強内野コンビをはじめ、18年ア・リーグMVPのドジャース外野手のムーキー・ベッツ、21年首位打者で2度の盗塁王にも輝いたフィリーズの内野手トレイ・ターナーらがいます。
投手陣は現役最強左腕クレイトン・カーショーが自身の保険の関係で出場辞退となりドミニカや日本と比べると見劣りしますが、それを補って余りある攻撃陣に注目です。
WBC 2023優勝候補③:日本
我らが日本代表(侍ジャパン)が優勝候補3番手に選出されています。アメリカやドミニカ共和国などと比べてパワーで劣りますが、盗塁やサインプレーなどの小技を含めた攻撃は他国にとって脅威となるでしょう。攻撃陣には大谷翔平だけでなく、メジャーで活躍する初のアメリカ国籍選手、カージナルスのラーズ・ヌートバーがチームを引っ張り、2022年NPBの三冠王村上宗隆が海外の投手に対してどれほどの結果が残せるのかが鍵になります。カブスの鈴木誠也が怪我で欠場することとなり、右打者がやや不安視されていますが、巨人の岡本和真、西部の山川穂高らが穴をうめてくれるでしょう。
日本代表の最大の強みはメジャー屈指の投手、大谷翔平、ダルビッシュ有を中心とした投手陣です。その2投手だけでなく、NPB最強投手の山本由伸、3月5日に165キロを記録した令和の怪物佐々木朗希、チーム最年少ながら高い奪三振能力を持つ高橋宏人など、若く才能のある投手が揃っています。WBC 2023で好成績を残し、メジャー挑戦などのきっかけとなるでしょう!
最後に
各国が大物選手を揃え、これまでにない盛り上がりを見せているWBC 2023。今回ご紹介した3ヶ国が中心となることは間違いありませんが、ベネズエラや韓国などの実力のある選手が揃う国が優勝争いに絡んでくるでしょう。今大会からは準々決勝以降は一発勝負のノックアウト方式となりますので、ヒリヒリとした戦いを見せてくれるでしょう。