2021年の東京オリンピック3000m障害で日本人初の7位入賞を果たした陸上・三浦龍司選手。来月19日よりハンガリー・ブダペストで開催される世界陸上競技選手権大会の日本代表でもあります。そこで今回は、世界陸上での入賞&メダル獲得が期待されている三浦龍司選手のプロフィールや経歴をご紹介します!
三浦龍司(みうら りゅうじ)選手のプロフィール
- 生年月日:2002年2月11日
- 年齢:21歳
- 出身地:島根県浜田市
- 身長:168cm
- 血液型:AB型
- 出身校:順天堂大学スポーツ健康科学部スポーツ科学科在学中
- 所属:順天堂大学陸上競技部
- 競技種目:3000mSC/中距離走/長距離走
三浦龍司選手の経歴
浜田市立国府小学校時代
小学1年生から地元の浜田ジュニア陸上教室に通い、短距離、中距離、長距離、跳躍、投擲、ハードル等、色々な種目に挑戦。幼い頃から負けん気が強く、縄跳び二重跳びの浜田市小学生記録も持っています。また、80mハードルでは浜田市記録の更新や、県大会優勝の経験もあり。
当時三浦龍司選手を指導していた浜田ジュニア陸上教室スタッフの話では、三浦龍司選手はおちゃらけることもある素直で明るい子だったそうです。おちゃらけながらも練習の手を抜くことはなく、子供の頃からメリハリをつけて練習できる子でした。
浜田市立浜田東中学校時代
中学校進学後は、学校の部活と浜田ジュニア陸上教室の両方で練習をしていました。2年生、3年生の時には1500mや3000mでジュニアオリンピックや全日本中学校陸上競技選手権大会にも出場。中国大会では2種目優勝も経験しましたが、全国大火ではいつも予選敗退に終わりました。また、2年生の時には天皇盃全国男子駅伝にも出場しています。
洛南高等学校時代
高校は京都にある駅伝強豪校の洛南高等学校へ進学。同校の陸上部は、全国高校駅伝大会に19度の出場を誇る名門中の名門です。三浦龍司選手は同校入学後から3000メートル障害に本格的に取り組むようになりました。そして、めきめきと実力をつけ、数々の好成績を残しています。
高校1年生
- 京都府高校総体:5位(3000mSC)
- 近畿高校総体:12位(3000mSC)
- 近畿高校ユース陸上:優勝(1年男子3000mSC)※大会新
高校2年生
- 京都府高校総体:優勝(3000mSC)※大会新&高校2年歴代最高
- 近畿高校総体:優勝(3000mSC)
- インターハイ:失格(3000mSC)
- 近畿高校ユース陸上:優勝(2年男子3000mSC)※U18日本新&高2歴代最高
- 国体:3位(少年男子A5000m)
- アジアユース陸上:金メダル(2000mSC)※大会新
高校3年生
- 織田記念陸上:優勝(チャレンジ男子2000mSC)※U20&U18日本新
- 近畿高校総体:優勝(3000mSC)※U18日本新&大会新
- 日本選手権:5位(3000mSC)※U18日本新&高校新
- インターハイ:2位(3000mSC)/ 6位(1500m)※洛南高校は総合優勝
順天堂大学時代
三浦龍司選手は現在、順天堂大学スポーツ健康科学部の4年生です。同校の陸上部は日本インカレでも総合優勝の実績があり、また箱根駅伝では64回の出場、歴代4位となる11回の優勝を誇ります。
大学1年生
箱根駅伝予選会では、10年ぶりに大迫傑さんが持つハーフマラソンのU20日本最高記録、U20アジア最高記録を更新。2020年の男子3000mSCのU20世界ランキング1位となり、日本陸連の年間表彰であるアスレティックス・アワード2020の新人賞(記者クラブ選出)も受賞しました。
- ホクレンディスタンス:優勝(3000mSC)※日本学生新&U20日本新
- 日本インカレ:優勝(3000mSC)※大会新
- 箱根駅伝予選会:5位(ハーフマラソン)※U20日本新&U20アジア新
- 全日本大学駅伝:1区区間賞 ※区間新
- 箱根駅伝:区間10位 ※順大は総合7位
- 日本選手権クロスカントリー:優勝(シニア10km)
大学2年生
初出場となった東京オリンピックでは、49年ぶりの快挙となる日本人選手の3000m障害決勝進出を果たし、同種目において日本人初の入賞を成し遂げました。また、日本人のトラック個人種目での入賞も、21年ぶりとなりました。
- READY STEADY TOKYO:優勝(3000mSC)※日本新&日本学生新&U20日本新
- 日本選手権:優勝(3000mSC)※日本新&日本学生新&U20日本新
- 東京オリンピック:7位(3000mSC)※日本新
- 全日本大学駅伝:2区区間賞 ※順大は総合3位
- 箱根駅伝:2区11位
大学3年生
ワールドアスレティックス主催の最高峰のリーグ戦「ダイヤモンドリーグ(DL)」では、ファイナルへ進出。これは中長距離では男女通して初めての快挙となりました。そのファイナルでは、世界のトップ選手たちを相手に堂々たるレース内容を見せました。
- 金栗記念選抜陸上中長距離大会:優勝(1500m)※日本学生新&大会MVP
- 織田記念陸上:優勝(5000m)
- 関東インカレ:優勝(5000m)
- セイコーゴールデングランプリ:優勝(3000mSC)
- 日本選手権:優勝(3000mSC)
- DLストックホルム大会:10位(3000m)※日本学生新
- 世界選手権:予選敗退(3000mSC)
- DLローザンヌ大会:4位
- DLファイナル:4位
- 出雲駅伝:2区2位
- 全日本大学駅伝:2区3位
- 箱根駅伝:2区9位
大学4年生
日本選手権の3000m障害で3連覇を達成した三浦龍司選手。昨シーズンのDLローザンヌ大会で世界陸上2023 ブダペストの参加標準記録も突破しており、8月19日開幕の世界選手権に出場します。
- 日本選手権:優勝(3000mSC)
- DLパリ大会:2位(3000mSC)※日本新
- ホクレンディスタンス:2位(5000m)
三浦龍司選手が保持している記録
3000m障害
- 日本記録
- 日本学生記録
- U20日本記録
- U18日本記録
2000m障害
- U20日本記録
- U18日本記録
ハーフマラソン
- U20日本記録
- U20アジア記録
まとめ
今回は、日本選手権3連覇を果たし、来月開幕の世界陸上での活躍も期待されている三浦龍司選手のプロフィールや経歴をまとめてみました。これまで陸上競技種目の中でも三浦龍司選手が出場する3000m障害は、あまり話題に上がることがありませんでした。しかし、三浦龍司選手の活躍により、3000m障害が日本国内で認知されるようになり、今ではオリンピックや世界陸上の度に注目される競技となっています。今回の世界陸上では、表彰台に上がる三浦龍司選手を見られるのでしょうか。三浦龍司選手の健闘を祈ります!