【世界陸上 2023】20kmW・山西利和の幼少期からのプロフィールや経歴

【世界陸上 2023】20kmW・山西利和の幼少期からのプロフィールや経歴

来月8月19日からハンガリーの首都・ブダペストで開幕する世界陸上競技選手権大会。今大会で世界陸上3連覇を狙うのが、男子20km競歩に出場する山西利和選手です。そこで今回は、京大工学部物理工学科卒業という経歴を持ち「文武両道の象徴」とも言われている山西利和選手のプロフィールや経歴についてまとめました!

目次

山西利和(やまにし としかず)選手のプロフィール

  • 生年月日:1996年2月15日
  • 年齢:27歳
  • 出身地:京都府長岡京市
  • 身長:164cm
  • 血液型:不明
  • 出身校:京都大学工学部物理工学科
  • 所属:愛知製鋼
  • 競技種目:競歩

山西利和選手の経歴

静岡市立西豊田小学校時代

京都府長岡京市で生まれた山西利和選手ですが、父親の仕事柄、引越しが多く、幼稚園年中から小学2年生までは東京、その後は静岡で暮らしました。スイミングスクールに通ったり、野球をして遊んだり、普通の小学生と変わらない運動経験だったそうです。

しかし小学4年生の時に、校庭を何周走ったかでマスを進んでいけるすごろくカードのようなものが配られ、それから毎朝授業が始まる前に校庭を走るのが習慣になっていきました。コツコツと努力を続けたことで、校内マラソン大会では10位以内に入れるようになり、練習が結果に結びつく楽しさを実感したそうです。

長岡京市立長岡第三中学校時代

中学からは生まれ故郷の長岡京市に戻り、中学校の陸上部に入部。当時は3000m走に取り組んでいましたが、地区予選で敗退してしまうレベルでした。中学時代は陸上競技と並行して、学習塾の成基学園アストロに通いながら勉学にも励みます。そして京都府内トップの京都市立堀川高等学校に進学しました。

京都市立堀川高等学校時代

同校でも陸上部に入部。その陸上部で競歩と出会いました。入部後2カ月ほど経ったある日、練習で競歩に初挑戦した山西利和選手。初めてやった競歩がおもしろくて、顧問の船越先生に伝えると、翌日からは競歩が練習メニューに加えられていました。

そして数カ月後、8月に出場した京都府新人戦で優勝。近畿大会では4位に入り、2年生で出場したインターハイでは2位、3年生のインターハイでは男子5000m競歩で大会新記録を打ち立て、見事優勝を果たしました。また3年生の時には第8回世界ユース陸上競技選手権大会に日本代表として出場し、男子10000m競歩で日本人初となる金メダルを獲得しています。

京都大学時代

大学は日本屈指の名門・京都大学(工学部物理工学科)に現役で合格。陸上の強豪校にも声を掛けられましたが、これまでと変わらず京都という環境で練習できる京大を選びました。大学入学後も引き続き高校時代の顧問・船越先生から指導を受け、また並行して男子20km競歩の世界記録保持者・鈴木雄介選手の指導経験を持つ内田隆幸さんにも指導を受けました。

2017年ユニバーシアードで優勝

大学在学中は「京大ウォーカー」として注目されることはあったものの、一度も世界選手権代表に選ばれることはなく、競技生活は順風満帆と言えるものではありませんでした。しかし、4年生で出場したユニバーシアードで金メダルを獲得し、浮上のきっかけをつかみました。

大学卒業後

大学卒業後はトヨタのグループ会社で、主に自動車用の鉄や鋼を製造、販売する愛知製鋼に入社。同社には陸上競技部があり、現在は長距離15名、競歩3名の選手が所属しています。山西利和選手は、早朝に自主練をしてから出社し、エンジニアとして職場の仕事をしてから、夕方以降に練習するというスタイルで競技を続けています。

京都大学工学部の学生は普通ならそのまま大学院に進むケースが多く、山西利和選手も競技を続けるか、大学院に進むか迷ったそうです。その時に友人や家族、高校の恩師にも相談し、迷いに迷った結果、就職して競技を続けることを選択しました。

2019年世界陸上で金メダル獲得

念願叶って初出場の切符を掴んだ世界選手権。カタール・ドーハでの同大会は、ロード競技については史上初となる深夜~未明開催となりました。酷暑多湿の気候の中出場した男子20km競歩では、1時間26分34秒を記録し金メダルを獲得しました。

2021年東京オリンピックで銅メダル獲得

初出場となった東京オリンピックでは男子20km競歩に出場し、17km付近まで先頭集団を引っ張り、最後は3位でフィニッシュ。銅メダルを獲得しました。この東京オリンピックも暑熱対策として、会場が東京から札幌に移されています。

2022年世界陸上で2連覇達成

アメリカのオレゴン州で開催された世界選手権。山西利和選手は男子20km競歩にて、2大会連続で金メダルを獲得しました。日本人選手の世界選手権2連覇は男女を通じて史上初の快挙となりました。

2023年世界陸上で3連覇を狙う

世界選手権で男子20km競歩史上2人目の3連覇がかかる山西利和選手。前回大会優勝者に与えられる「ワイルドカード」で出場権を得ていたため、今季は日本選手権などの選考には出場しませんでした。

世界陸上に向けてのオンライン会見では「今大会も優勝を狙って、自分のやりたいことをできるように準備していきたい」と語っていました。

まとめ

今回は、世界陸上3連覇がかかっている男子20km競歩の山西利和選手についてまとめてみました。これまで陸上競技の中でも競歩は地味な印象があり、マイナースポーツと考えられていました。しかし、ここ数年の山西利和選手の活躍により、競歩に興味を持った方はたくさんいるのではないでしょうか。男子20km競歩は19日午前8時50分スタート予定ですので、3連覇達成の瞬間を見たい方は是非テレビの前で応援しましょう。山西利和選手の健闘を祈ります!

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