2023年1月8日~29日の日程で開催されたテニスの4大大会の一つである全豪オープン。
今大会、2019年と2021年の全豪オープン覇者である日本のエース・大坂なおみ選手が欠場し、大会開催前から話題の多い全豪オープンとなりました。しかし開幕後は日本人選手の活躍も目立ち、私たちに明るい話題を届けてくれた大会にもなりました。
そこで今回は、テニス全豪オープンの優勝者、優勝ペア、出場した日本人選手の結果、全豪オープン後の世界ランキングについてまとめてみました!
全豪オープンテニス2023の優勝者・優勝ペア
今大会、男子シングルスの第1シード・ラファエル・ナダル選手と第2シードのキャスパー・ルード選手がともに2回戦敗退。女子シングルス第1シードのイガ・シフィオンテク選手は4回戦、第2シードのオンス・ジャバー選手は2回戦で姿を消すことに。
大会1週目で男女の上位2シードの選手が敗退したのは、1968年のオープン化以降のグランドスラムでは初となり、大波乱となりました。
※下記【】内はシード順位です。
男子シングルス
グランドスラム初優勝を狙っていたステファノス・チチパス選手をノバク・ジョコビッチ選手が破り、2年ぶり10回目の優勝を飾りました。ノバク・ジョコビッチ選手は今大会の優勝でグランドスラム優勝回数が「22」となり、ラファエル・ナダル選手が持つ男子の最多記録に並びました。
選手名 | 国籍 | スコア | 勝 | ||
ステファノス・チチパス[3] | ギリシャ | 3 | 6 | 6 | |
ノバク・ジョコビッチ[4] | セルビア | 6 | 7 | 7 | 〇 |
女子シングルス
グランドスラム初制覇を遂げた24歳のアリナ・サバレンカ選手。中立旗の選手では初の4大大会優勝となりました。準優勝は4回戦で世界ランキング1位、今大会No.1シードのイガ・シフィオンテク選手を下したエレナ・リバキナ選手でした。
選手名 | 国籍 | スコア | 勝 | ||
エレナ・リバキナ[22] | カザフスタン | 6 | 3 | 4 | |
アリナ・サバレンカ[5] | ベラルーシ | 4 | 6 | 6 | 〇 |
男子ダブルス
日本人のご両親がオーストラリアに移住したことによりオーストラリア国籍を取得したリンキー・ヒジカタ(土方凜輝)選手が初の4大大会制覇を果たしました。
選手名 | 国籍 | スコア | 勝 | ||
リンキー・ヒジカタ ジェイソン・クブラー[WC] | オーストラリア | 6 | 7 | 〇 | |
ユーゴ・ニス ヤン・ジェリンスキ | モナコ ポーランド | 4 | 6 |
女子ダブルス
優勝したバルボラ・クレチコバ選手/カテリナ・シニャコバ選手ペアは去年のグランドスラムの3大会で優勝している強豪ペア。青山修子選手/柴原瑛菜選手ペアは、惜しくも日本人同士のペアによる初の4大大会制覇はなりませんでした。
選手名 | 国籍 | スコア | 勝 | ||
バルボラ・クレチコバ カテリナ・シニャコバ[1] | チェコ | 6 | 6 | 〇 | |
青山修子 柴原瑛菜[10] | 日本 | 4 | 3 |
混合ダブルス
混合ダブルスの決勝はノーシード同士の対決となり、ルイーザ・ステファニー選手/ラファエル・マトス選手ペアが優勝。ブラジル人同士のペアがグランドスラムでタイトルを手にしたのは、史上初の快挙となります。
選手名 | 国籍 | スコア | 勝 | ||
サニア・ミルザ ロハン・ボパンナ | インド | 6 | 2 | ||
ルイーザ・ステファニー ラファエル・マトス | ブラジル | 7 | 6 | 〇 |
車いす部門優勝者一覧
国枝慎吾さんの引退により現在世界ランキング1位のアルフィー・ヒューエット選手が男子シングルスを制覇。女子シングルスも世界ランキング1位のディーデ・デ・グロート選手が優勝を飾りました。男女シングルスともに準優勝は日本人選手となりました。
選手名 | 国籍 | 種目 |
アルフィー・ヒューエット | イギリス | 男子シングルス |
ディーデ・デ・グロート | オランダ | 女子シングルス |
アルフィー・ヒューエット ゴードン・リード | イギリス | 男子ダブルス |
ディーダ・デ グロート アニーク・ファンクォト | オランダ | 女子ダブルス |
日本人出場選手の試合結果
今回の全豪オープン本選に出場したのは、男子4名、女子6名、男子車いす4名、女子車いす5名の計19名となります。男子シングルスの最高が西岡良仁選手のベスト16、女子はダブルスの青山修子選手/柴原瑛菜選手ペアが準優勝を果たしました。
男子
選手名 | 所属 | シングルス | ダブルス |
西岡良仁 | ミキハウス | 4回戦敗退 | 2回戦敗退 |
ダニエル太郎 | エイブル | 2回戦敗退 | - |
綿貫陽介 | フリー | 2回戦敗退 | - |
マクラクラン勉 | イカイ | - | 2回戦敗退 |
女子
選手名 | 所属 | シングルス | ダブルス | 混合ダブルス |
内島萌夏 | 安藤証券 | 1回戦敗退 | 2回戦敗退 | - |
加藤未唯 | ザイマックス | - | 3回戦敗退 | - |
穂積絵莉 | 日本住宅ローン | - | 1回戦敗退 | - |
青山修子 | 近藤乳業 | - | 準優勝 | - |
柴原瑛菜 | 橋本総業 ホールディングス | - | 準優勝 | 1回戦敗退 |
二宮真琴 | エディオン | - | 2回戦敗退 | 2回戦敗退 |
男子車いすテニス
選手名 | 所属 | シングルス | ダブルス |
眞田卓 | 凸版印刷 | 2回戦敗退 | 準決勝敗退 |
三木拓也 | トヨタ自動車 | 準決勝敗退 | 1回戦敗退 |
荒井大輔 | BNPパリバ | 1回戦敗退 | 準決勝敗退 |
小田凱人 | 東海理化 | 準優勝 | 1回戦敗退 |
女子車いすテニス
選手名 | 所属 | シングルス | ダブルス |
田中愛美 | ブリヂストンスポーツアリーナ | 準決勝敗退 | 準決勝敗退 |
高室冴綺 | スタートライン | 1回戦敗退 | 準々決勝敗退 |
大谷桃子 | かんぽ生命保険 | 準々決勝敗退 | 準々決勝敗退 |
上地結衣 | 三井住友銀行 | 準優勝 | 準優勝 |
船水梓緒里 | 三菱商事 | 1回戦敗退 | 準々決勝敗退 |
現在のテニス世界ランキング
下記世界ランキングは2023年2月2日時点のものです。男子シングルス1位は今回の全豪オープンを制したノバク・ジョコビッチ選手、女子シングルスは圧倒的なポイント数を誇るイガ・シフィオンテク選手が引き続き1位をキープしています。
男子シングルス
順位 | 前回より | 選手名 | 国籍 |
1 | +4 | ノバク・ジョコビッチ | セルビア |
2 | -1 | カルロス・アルカラス | スペイン |
3 | +1 | ステファノス・チチパス | ギリシャ |
4 | -1 | キャスパー・ルード | ノルウェー |
5 | +1 | アンドレイ・ルブレフ | ロシア |
6 | -4 | ラファエル・ナダル | スペイン |
7 | - | フェリックス・オジェ アリアシム | カナダ |
8 | +1 | テイラー・フリッツ | アメリカ |
9 | +1 | ホルガ・ルーネ | デンマーク |
10 | +1 | ホベルト・ホルカシュ | ポーランド |
33 | - | 西岡良仁 | 日本 |
女子シングルス
順位 | 前回より | 選手名 | 国籍 |
1 | - | イガ・シフィオンテク | ポーランド |
2 | +3 | アリナ・サバレンカ | ベラルーシ |
3 | -1 | オンス・ジャバー | チュニジア |
4 | -1 | ジェシカ・ペグラ | アメリカ |
5 | -1 | キャロリン・ガルシア | フランス |
6 | +1 | コリ・ガウフ | アメリカ |
7 | -1 | マリア・サッカリ | ギリシャ |
8 | - | ダリア・カサトキナ | ロシア |
9 | +1 | ベリンダ・ベンチッチ | スイス |
10 | +15 | エレナ・リバキナ | カザフスタン |
65 | -15 | 大坂なおみ | 日本 |
まとめ
今回は、今シーズン最初のグランドスラムである、テニス全豪オープンの優勝者、優勝ペア、出場した日本人選手の結果、全豪オープン後の世界ランキングについてまとめてみました。
今回の全豪オープン、日本からは錦織圭選手や大坂なおみ選手などのスター選手の出場はありませんでしたが、男子ダブルスではシドニー在住の日本人であるリンキー・ヒジカタ選手が優勝、女子ダブルスでは青山修子選手/柴原瑛菜選手組が準優勝するなど、日本人選手の活躍が目覚ましい大会となりました。
次回のグランドスラムは2023年5月28日から開催の全仏オープン(フレンチオープン)となります。引き続き、日本人選手の活躍に期待しましょう!