2025年3月現在、卓球女子世界ランキングでも15位にランクしている平野美宇選手。
日本の卓球界を牽引する女子卓球界の若きエースです。
そんな女子卓球界のスター平野選手ですが、日本卓球界のエースとして活躍するまで、そして、東京オリンピックやパリオリンピック代表として選ばれるまでにはさまざまな苦悩や葛藤があったようです。
今回は、平野美宇の幼少期からの生い立ちや経歴や家族情報についてまとめてみました。
平野美宇の生い立ちや経歴
それでは早速ですが、平野美宇選手の生い立ちや経歴についてまとめてみました。幼少期から高校、現在までどのような人生を送ってきたのかを振り返りましょう。
平野美宇の幼少期

静岡県沼津市で生まれた平野選手。
平野選手の名前の由来は、スペースシャトル・エンデバーの打ち上げが成功したことに感動した両親が「美しい宇宙」から「美宇」という名前にしたということです。
また、3歳のころから卓球に励んでおり、試合に出て負けそうになると泣いて悔しがっていたため、「第2の愛ちゃん」と呼ばれていたそうです。その負けん気の強さが今のプレイスタイルにも良い影響を与えているのですね。
この頃は母が指導する「平野英才教育研究センター卓球研究部」で毎日練習をしており、母と二人三脚で励んでいたようです。
平野美宇の小学生~中学時代
2007年4月から中央市立田富北小学校に通っていました。
そして、小学1年生から卒業するまで年に数回ほど、西村卓二元女子日本代表監督が指導する東京富士大学卓球部でも練習を行っていたようです。
また、2009年1月ジュニアの部に小学2年で出場し、福原愛の最年少出場と勝利記録を更新するという快挙も成し遂げます。
2009年4月からは、大阪府八尾市に拠点を置くミキハウスのチーム「ミキハウスJSC」に所属し、より技術を磨いていきました。
2011年1月全日本選手権一般シングルスでは優勝を治め、これは福原愛の最年少記録を11大会ぶりに更新する結果でした。
中学時代は主に同学年の伊藤美誠とダブルスで試合で臨むことが多く、「みうみま」の相性で人気を博していました。伊藤美誠とは友人でありながらライバルでもあるので、お互いに高め合いながら成長していったのですね。
2015年の世界ランキングでは17位にランクインし、石川佳純、福原愛、伊藤美誠に次いで日本人4番目となりました。
2016年の全日本選手権一般の部女子シングルスでは、決勝戦で石川佳純に敗れたものの、中学3年生での全日本選手権準優勝ということで、史上最年少での準優勝記録でした。
リオデジャネイロオリンピックでは、補欠選手として石川選手やライバルである伊藤選手などのサポートに徹していました。ライバルが出場してる試合を裏方として支えているのはどこかつらいですよね。
平野美宇の高校時代~東京オリンピックの代表選手に内定するまで

高校生になっても平野選手の勢いは止まりません。
2017年1月の全日本選手権一般の部女子シングルスでは、史上最年少で2年連続決勝に進み、見事決勝では石川選手を破って優勝を決めました。
しかし、プレイスタイルのモデルチェンジ以降は右肩痛の痛みにも悩まされていました。2017年1月の全日本選手権でも痛み止めを飲みテーピングを巻いた状態で試合に臨んでいました。痛みを抱えながら試合に臨んでいたのはすごいですよね。
2017年4月からはクロス・ビーとマネージメント契約を結んでいます。
2018年1月の全日本卓球選手権女子シングルスでも史上最年少記録となる3年連続決勝進出を果たしましたが、このときは長年のライバルであり伊藤選手と対戦し、惜しくも敗れてしまいました。
そして、2018年4月からは、JOCエリートアカデミーを1年前倒しで修了し、プロに転向し日本生命に所属しました。
そのお陰もあってか、2020年の世界選手権釜山大会の日本代表最終選考会の決勝では早田ひなを破って優勝し、見事代表権を獲得しました。
さらに、2020年には東京五輪団体の代表選手に内定したことが発表されました。
前回のオリンピックは補欠選手として選手の練習に付き合うなどの裏方に徹していましたが、今回は代表選手としての内定ということでとてもうれしいですね。
平野美宇の東京オリンピック〜現在

平野選手は2020年のインタビューで以下のように語っています。
「今まではあっても半日オフだった。逆に今は1週間に1回1日休みがあってリフレッシュできる。外に出ることもないので、練習して休憩しての繰り返しですが、卓球に集中できている」
そして、代表選手合宿では幼いころからライバルとして戦ってきた伊藤選手から刺激を受けたそうです。
「伊藤選手を見ていると、強くなりたいという気持ちがありながら楽しそうに練習していた。私は静かに練習するタイプでしたが、明るくやってみようと思い、楽しみながら声を出して自分で自分を盛り上げることを意識したら私も楽しくなってきました」
やはり楽しむという気持ちも大切にすることが必要なんですね。
そして、2021年の東京オリンピックでは、女子団体で見事銀メダルを獲得!
4年後の2024年パリオリンピックでも日本代表に選ばれ、女子シングルス5位、女子団体銀メダルを獲得しました。
惜しくも金メダルには届きませんでしたが、今後の世界大会での活躍に期待したいですね。
平野美宇の家族構成や実家の情報
ここで、平野美宇選手の気になる家族構成や実家の情報についても調べてみました。
平野美宇の両親・兄弟(姉妹)・家族構成
平野美宇選手は4人家族だそうです。
家族構成としては、
・父:平野光正さん
・母:平野真理子さん
・姉:平野美宇選手
・妹:(次女)平野世和さん
・妹:(三女)平野亜子さん
ちなみに、平野選手の両親は共に卓球選手でした。
次女の世和さんと三女の亜子も卓球選手とまさに卓球一家ですね。そして、亜子さんはホープス日本代表にも選ばれ、2016年東アジアホープス卓球選手権に出場しています。
家族全員が卓球経験者ということで衝突をすることもあったと思いますが、経験者だからこそ分かり合える瞬間やサポートに勤めていたそうです。
こうした家族のサポートも、石川選手の強さの秘密かもしれませんね。
選手のプロフィールと戦績
名前 | 平野 美宇(ひらの・みう) |
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生年月日 | 1992年2月25日 |
身長 | 158cm |
体重 | 58kg |
出身地 | 静岡県沼津市生まれ(山梨県中央市出身) |
学歴 | 大原学園高等学校 |
所属 | 日本生命 |
好きな卓球選手 | 張継科 |
主な獲得タイトル (2019年以降) | ・ITTFチャレンジプラスオマーンオープン(女子シングルス)3位(2019年) ・ITTFワールドツアー香港オープン(女子シングルス)3位(2019年) ・ITTFワールドツアージャパンオープン(女子シングルス)3位(2019年) ・ITTFワールドツアーブルガリアオープン(女子ダブルス)準優勝(2019年) ・ITTFワールドツアーチェコオープン(女子シングルス)準優勝(2019年) ・ITTFワールドツアーチェコオープン(女子ダブルス)準優勝(2019年) ・アジア選手権団体準優勝(2019年) ・アジア選手権(女子ダブルス)3位(2019年) ・ワールドカップ 女子団体 準優勝(2019年) ・ジャパントップ12 準優勝(2019年) ・ITTFワールドツアードイツオープン(女子ダブルス)準優勝(2020年) ・ITTFワールドツアーハンガリーオープン(女子ダブルス)優勝(2020年) ・WTT中東ハブコンテンダードーハ(女子ダブルス)優勝(2021年) ・WTT中東ハブスターコンテンダードーハ(女子ダブルス)準優勝(2021年) ・東京オリンピック(女子団体)銀メダル(2021年)・全農CUP TOP32船橋大会 優勝(2022年) ・WTTコンテンダーザグレブ大会(女子シングルス)優勝(2023年) ・パリオリンピック(女子団体)銀メダル(2021年) ・パリオリンピック(女子シングルス)5位(2021年) |
まとめ
今回は、平野美宇の幼少期からの生い立ちや経歴、家族構成についてまとめてみました!
幼いころから活躍している平野美宇選手ですが、プレイスタイルの変化や裏方としてのオリンピックなどさまざまな苦難にも立ち向かってきました。
こうした折れない心もまた世界一の秘訣かもしれませんね。
これからの平野美宇選手の更なる活躍に期待したいですね!