近年稀に見る打低のシーズン?!打率から見る2023年シーズンまとめ

近年稀に見る打低のシーズン?!打率から見る2023年シーズンまとめ

2023年のプロ野球もスタートから一か月以上経過、成績の傾向なども見えてきました。注目されているのは各チームや選手の打率、なんでも「近年稀に見る打低」なんて言われているようですよ。

今回は2023年のプロ野球シーズンについて、「打率」の観点から紹介します。

目次

2023年シーズンは打低の傾向が出ている?

2023年のプロ野球シーズンが始まってからしばらく経ち、ファンの間で話題になっているのは「打低」。要するに打者に比べて投手の方が成績は良く、ロースコアのゲームが多くなっているのではと言われているのです。

昨年も完全試合や29者連続アウト、4人ものノーヒットノーランなど投手の記録が多く話題になり、特にシーズン前半は「飛ばないボールなのでは」と噂されるほどの打低シーズンでしたが、今年も似たような印象を受けている人が多いようですよ。

近い将来3割打者はいなくなる?

現メジャーリーガーである千賀滉大投手が2022年に「将来3割打者はいなくなる」と語るなど、近年は打者よりも投手の成長が目まぐるしいとの見方が主流になっています。

一部の球団でリリーフ登板するピッチャーが皆当たり前のように150キロを超えてくるなど、投手の成長及びレベルの上昇は確かに見られます。一方で打者のレベルの是非は投手よりも計るのは難しく、「投手と比べて打者のレベルは上がっていない」とは言い切れないのですが、打低が話題になるシーズンが続くとそういう印象を抱かれるのも無理はないかもしれませんね。

打率で見る2023年シーズン、セ・リーグ編

では、実際に数字で打低かどうか見てみましょう。今回扱う成績は5月4日時点のものとなっています。

まずはセ・リーグから。5位のスワローズはチーム打率が.216と非常に低く、残りの5チームは.244~.251の間に収まっています。昨年のシーズン成績と比べるとヤクルトは異様に低いですが、他のチームは昨年を上回ったり下回ったり、どちらにせよそこまで大きな差はありません。

更に過去の年の成績とも比較したところ、今年の成績は「もう少し打率が高いチームがあってもいいかなぁ」という印象を受けましたが、極端な打低とは言えないかも。ただ、やはりスワローズの.216は厳しいものがあり、打低を強く印象付ける要因の一つになっていると言えるでしょう。

3割打者は10人越え

では個人の成績はどうでしょうか。首位打者レースのトップを争うのはベイスターズの宮崎敏郎選手とカープの秋山翔吾選手。打率計算の都合上、まだこの時期は極端に上振れた数字が出ることもありますが、それにしても宮崎選手の打率.411は凄まじいの一言!秋山選手の.396もシーズン打率記録を上回る高い数字です。他の選手は二人に大きく離されているものの、それでも3割打者は13人。昨年三冠王の村上選手が.170と非常に苦しんでいることから打低の印象を受ける人もいるかもしれませんが、やはりセ・リーグはそこまでの打低ではないのかもしれません。

打率で見る2023年シーズン、パ・リーグ編

ではパ・リーグの方はどうでしょう。首位を走るバファローズは、5月に入ってから3試合で45安打の固め打ちがあったこともあり、チーム打率.271、これは昨年の数字を大きく上回り、歴代の打力で優勝したチームの数字に並ぶようなかなり高い数字です。ライオンズは.247、ホークスは.244と、決して高くはないですがまあ見ない数字ではないかというもの。ただ、残りの3チームはかなり深刻で、結果的にパ・リーグははっきりと「打低」と言えるものになっています。

異常な低打率の3チーム

ファイターズは.227、マリーンズは.224、イーグルスはまさかの.212と異様な低打率になっています。実はパ・リーグは昨年も打率.230台以下のチームが3チームありましたが、打率が一番低かったライオンズでも.229でした。それより低いチームが3球団もあるということになります。

やはり近年のパ・リーグは全体的に打低の傾向があるのでしょう。パ・リーグにはバファローズの山本由伸投手を筆頭に素晴らしい能力を持つ投手が沢山おり、そのことが影響しているのではないかと言われています。勿論、セ・リーグにも良い投手は沢山いますけどね。

個人成績でも明らかに低水準

パ・リーグの現時点での3割打者は僅か4人。首位打者のホークス、柳田悠岐選手が.348で独走、2位のバファローズ、森友哉選手は.308です。セ・リーグは9位までの選手が.310以上と余裕を持っての3割なことを考えると、パ・リーグは個人単位での打率もかなり低くなっていることが分かりますね。パ・リーグで投げていた千賀投手が「3割打者がいなくなると思う」と語ったのも頷ける状況です。

最後に

今回は2023年シーズンを打率の観点から紹介しました。

とはいえ、プロ野球は打率が全てではありません。チーム単位で低打率となっているマリーンズは現在2位と好調。勿論今は打線が湿っているチームがこの先打線爆発、なんてこともありえますよね!

この先どのような展開を見せるのか、今年もプロ野球から目が離せません!

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