【女子柔道】堀川恵の幼少期からのプロフィールや経歴      

 

間もなく開催の2023年ドーハ世界選手権で2連覇を狙う、女子柔道63kg級の堀川恵選手。最新の世界ランキングでは、ルーシー・レンシャル選手(イギリス)、カトリーヌ・ボーシュマン=ピナール選手(カナダ)に次ぐ3位となります。

今回は、そんな堀川恵選手の経歴や幼少期からのプロフィールについてまとめました!

堀川恵(ほりかわ めぐみ)選手のプロフィール

  • 旧姓:津金恵(つがね めぐみ)
  • 生年月日:1995年10月18日
  • 年齢:27歳
  • 出身地:長野県
  • 身長:160cm
  • 階級:63kg級
  • 血液型:A型
  • 出身校:筑波大学
  • 所属:パーク24

堀川恵選手の経歴

堀川恵選手の父親は松本第一高校柔道部総監督を務めており、その父親の影響で、先に始めていた兄と姉に続き5歳から一誠館で柔道を始めました。週2回の練習はそこまで厳しくはなかったそうです。

小学校時代

小学生の時は身長が約160cm、体重も70kgという体格も手伝って、長野県内では無敵だった堀川恵選手。しかし、5年生の時に40kg超級、6年生の時に45kg超級で出場した全国小学生学年別柔道大会では、ともに予選リーグ敗退となりました。

塩尻市立丘中学校時代

同校に進学後は誠心館道場所属となります。誠心館は一誠館とは異なり練習が大変厳しかったため、体重も10kgほど落ちたそうです。

2年生と3年生の時には全国中学校柔道大会63kg級で2位の成績を収めました。

松商学園高等学校時代

高校は柔道の強豪校・松商学園高等学校に進学。1年生の時には、63kg級でインターハイ決勝まで勝ち上がるも、高岡龍谷高校3年の佐野賀世子選手に内股で技ありを取られて2位となりました。全国高等学校柔道選手権大会でも2位という結果で終わりました。団体戦では出口クリスタ選手と共に活躍し、3位入賞を果たしました。

2年生のインターハイでは、団体戦では3位、個人戦では優勝候補を破っての決勝進出の末、見事優勝を果たしました。その後の全日本ジュニア柔道体重別選手権大会でも優勝。11月の講道館杯全日本柔道体重別選手権大会では、準々決勝で敗れるも、3位決定戦では了徳寺学園の田中美衣選手を破り3位入賞となりました。12月のグランドスラム・東京では、17歳1カ月での史上最年少優勝を飾りました。

3年生のインターハイでは、個人戦で優勝し2連覇を達成。9月の全日本ジュニアでも2連覇を成し遂げました。10月の世界ジュニア柔道選手権大会では準優勝、団体戦ではチームの優勝に大きく貢献しました。その後のエクサンプロバンスジュニア国際大会でも2連覇を果たし、2014年2月のヨーロッパオープン・ローマでも優勝しています。

筑波大学時代

大学は多くの柔道家を輩出している強豪・筑波大学に進学。1年生の時に出場したグランプリ・青島では3位、ヨーロッパオープン・ソフィアでは優勝を飾りました。

2年生の時のユニバーシアードでは、個人、団体ともに優勝を果たします。全日本学生柔道体重別選手権大会では決勝で渡辺聖未選手に敗れ2位に終わりました。

3年生の時に出場した全日本選抜柔道体重別選手権大会では2位、アジア柔道選手権大会でも2位となりました。その後の講道館杯では3位、グランドスラム・東京では2回戦敗退、グランプリ・デュッセルドルフでは5位にとどまりました。

4年生の時には、4月の全日本選抜柔道体重別で延長戦の末、本大会初優勝を果たしました。しかし、この年は「世界選手権63kg級派遣無し」という屈辱を受けます。

9月のグランプリ・リエカでは2位、講道館杯では5位、グランドスラム・東京では3位、グランドスラム・デュッセルドルフでは2位の成績を収め、大学4年生のシーズンを終えました。

大学卒業後

2018年4月からはパーク24に所属します。

2020年に同じく柔道家の男性と結婚した堀川恵選手。堀川姓になってから初めて出場した2020年11月の講道館杯では、決勝で渡邉聖子選手(帝京大学)を下し、本大会初優勝となりました。

2022年2月 グランドスラム・テルアビブで優勝

同大会では、決勝でジェマ・ハウエル選手(イギリス)に反則勝ちを収め、2012年出場のグランドスラム・東京を制して以来、約10年ぶり2回目となるIJFワールド柔道ツアーでの勝利を手にしました。

2022年4月 全日本選抜柔道体重別選手権大会で優勝

決勝で了徳寺大学職員(現・SBC湘南美容クリニック所属)の鍋倉那美選手と対戦し、反則勝ちで日本一に輝きます。この優勝により、2022年世界選手権日本代表にも初めて選出されました。

2022年7月グランドスラム・ブダペストで優勝

準決勝ではジェマ・ハウエル選手を崩袈裟固で破るなど、オール一本勝ちで決勝に進出。決勝ではアンジェリカ・シマンスカ選手(ポーランド)を技ありで破り優勝を果たしました。

2022年10月タシケント世界選手権大会で優勝

初出場となった世界選手権大会。準決勝ではバルバラ・ティモ選手(ポルトガル)を合技で破り、決勝ではカトリーヌ・ボーシュマン=ピナール選手(カナダ)を内股で下し、見事金メダルを獲得しました。

2022年11月には出身地でもある長野県からスポーツ栄誉賞が授与されました。

堀川恵選手は2023年5月7日から始まる2023年ドーハ世界選手権大会の柔道女子63キロ級日本代表に選出されており、大会2連覇を目指します。

堀川恵選手のここ5年での主な戦績

結婚を機に柔道 人生が好転した堀川恵選手。結婚後は「一人で悩むこともなくなった」そうです。2022年以降は好成績が続いており、結婚が心機一転し復調するきっかけとなりました。

開催年大会名結果
2018年グランドスラム・デュッセルドルフ2位
2019年全日本実業柔道個人3位
講道館杯全日本柔道体重別5位
2020年講道館杯全日本柔道体重別優勝
2021年グランドスラム・バクー3位
2022年グランドスラム・テルアビブ優勝
全日本選抜柔道体重別優勝
グランドスラム・ブダペスト優勝
世界柔道選手権大会優勝
世界柔道団体選手権大会優勝
グランドスラム・東京3位
2023年グランドスラム・タシケント優勝

まとめ

今回は、2023年ドーハ世界選手権大会の63kg級に出場する女子柔道・堀川恵選手の経歴やプロフィールをまとめてみました。

高校時代には数々の輝かしい成績を残した堀川恵選手ですが、大学進学当時は減量と怪我に悩まされ、苦難の時期が続きました。しかし、結婚を機に調子を取り戻し、世界選手権初出場金メダルという素晴らしい成績を収めました。

女子アスリートにとって結婚は「障害」となるイメージもあり、なかなか踏み出せない選手がほとんどだと思いますが、堀川恵選手の活躍が今後の女子アスリート界に新しい風を吹かせることになるかもしれませんね。

堀川恵選手の今後の活躍に期待しています!