【女子柔道】角田夏実の幼少期からのプロフィールや経歴 

【女子柔道】角田夏実の幼少期からのプロフィールや経歴

  

柔道女子48kg級の選手で、2021年世界柔道選手権ブダペスト大会で頂点に輝いた角田夏実選手。最新の柔道世界ランキングでは、フランスのシリヌ・ブクリ選手に次ぎ2位となります。

今回は、2023年5月7日より開催の世界選手権にも出場予定、角田夏実選手の幼少期からのプロフィールや経歴についてまとめてみました!

目次

角田夏実(つのだ なつみ)選手のプロフィール

  • 生年月日:1992年8月6日
  • 年齢:30歳
  • 出身地:千葉県八千代市
  • 身長:161cm
  • 階級:48kg
  • 血液型:A型
  • 出身校:東京学芸大学
  • 所属:SBC湘南美容クリニック

角田夏実選手の経歴

子供の頃から体を動かすことが好きだった角田夏実選手。小学2年生の時に接骨院を経営し、柔道整復の専門学校時代には柔道部にも所属していた父親に誘われ、柔道を始めます。父親に教わる時以外は八千代警察署の道場で柔道を習っていました。

また、柔道以外には水泳も習っていて、スタミナや肩の筋肉が付いたのは、この時習った水泳のおかげかもしれないと角田夏実選手は語っています。

八千代松陰中学校→八千代市立勝田台中学校

中学2年生の時に県大会で優勝し、全国中学校柔道大会(44kg級)に出場。しかし、初戦で開始早々に一本背負投で敗れます。ものの13秒だったそうです。この敗戦をきっかけに、近所の八千代高校の稽古にも参加するようになりました。

八千代松陰中学校は柔道部の部員数が少なかったこともあり、もっと練習し、全国大会常連の八千代高校に進学したいと思うようになり、中学3年生の10月に勝田台中学校に転校しました。

千葉県立八千代高等学校時代

高校は希望通り八千代高校へ進学。同校柔道部の練習は厳しく、授業の前に朝練があり、放課後は夜まで練習の毎日でした。同校の柔道部は練習環境に恵まれていて、合宿で大学を訪れ、現役大学生と練習させてもらえたことは角田夏実選手にとって大きかったそうです。

そして高校2年生のインターハイ(52kg級)では3位入賞、全国高等学校柔道選手権大会では5位の成績を収めました。

しかし、中学3年生のインターハイでは5位にとどまり、試合で思うように結果が出せない時期が続きます。次第に「柔道をやめたい」とまで考えるようになりました。

大学進学は考えているものの、柔道で大学に行く気はありません。すると両親からは「柔道など目的がないのなら大学に行く必要はない。どうしても大学に進学したいなら名門大学でなければ許さない。」と言われ、インターハイ終了後から受験勉強を始めます。

そんな時に、柔道部の強化を開始したばかりの東京学芸大学の監督から声が掛かります。同大学は国立大学であるため、柔道を軽く続けながら勉強もできると考え、同大学への進学を決めました。

東京学芸大学時代

同大学の柔道部は自主性を重んじるスタイルで、一般入試で入学し、授業の合間に柔道の練習をする生徒も多数いました。また、練習時間も少なく休みも多かったため、大学のOBに混ざり柔術にも参加しました。角田夏実選手の得意な寝技はこの時学んだ柔術が深く影響しているとのことです。

大学3年生の時には、全日本学生柔道体重別選手権大会で優勝。東京学芸大学出身では初のチャンピオンに輝きました。また、第68回国民体育大会青年女子の部でも、千葉県チームの優勝に大きく貢献。講道館杯全日本柔道体重別選手権大会では5位の成績を収めました。

大学4年生の時には、第69回国民体育大会で2連覇を達成しました。

大学卒業後(2015年~)

大学卒業後は了徳寺学園(現・エイジェック学園)の職員になります。

2016年11月の講道館杯では、決勝で立川莉奈選手(福岡大学2年)を指導2で破り初優勝を飾りました。その後12月のグランドスラム・東京では、決勝で阿部詩選手(夙川学院高校1年)を腕挫十字固で下し、IJFワールド柔道ツアー初優勝を果たしました。

2017年ブダペスト世界柔道選手権大会で2位

2017年8月に行われた同大会(52㎏級)では、決勝戦で同じ了徳寺学園所属の志々目愛選手と対戦。指導2を先取するものの、最後は内股で逆転負けを喫して2位となりました。

当時、2位になれるなんて思ってもいなかったのでとても嬉しかった角田夏実選手ですが、その後は段々と世界選手権2位という称号がプレッシャーとなり、再び柔道をするのが嫌になってしまったそうです。

2018年全日本選抜柔道体重別選手権大会で初優勝

柔道との向き合い方に迷いを抱えていたものの、2月のグランドスラム・パリの頃には気持ちが前向きになっていました。

そして4月の全日本学生柔道体重別選手権大会では、決勝で志々目愛選手を延長戦の末に巴投げの技ありで破り、見事今大会初優勝を遂げました。

年末のワールドマスターズ(52㎏級)では、決勝でフランスのアマンディーヌ・ブシャールを技ありで下して優勝しました。

2021年世界柔道選手権ブダペスト大会で優勝

2019年の10月以降から階級を48㎏級に下げた角田夏実選手。6月の世界選手権では、準々決勝までの3試合は十字固め、準決勝ではコソボのディストリア・クラスニキ選手を合技で破ると、決勝の相手は古賀若菜選手。この階級では10年ぶりの日本人選手同士の対決となりました。

この勝負、角田夏実選手が合わせ技一本で勝利し、世界選手権では初の金メダル獲得となりました。

2022年タシケント世界選手権大会で2連覇

2月開催のグランドスラム・パリ、6月のグランドスラム・ウランバートルで優勝している角田夏実選手は、10月の世界選手権では見事なオール一本勝ちで同大会2連覇を飾りました。

角田夏実選手は2023年5月7日から始まる2023年ドーハ世界選手権大会の日本代表に選出されていて、世界選手権3連覇を狙います。

角田夏実選手のこれまでの主な戦績

52kg級での戦績

開催年大会名結果
2016年全日本実業柔道個人2位
講道館杯全日本柔道体重別優勝
グランドスラム・東京優勝
2017年グランドスラム・パリ2位
全日本選抜柔道体重別2位
世界選手権2位
2018年全日本選抜柔道体重別優勝
グランプリ・ブダペスト優勝
アジア競技大会優勝
グランドスラム・大阪2位
ワールドマスターズ優勝
2019年グランドスラム・パリ2位
全日本選抜柔道体重別優勝
グランプリ・ザグレブ優勝

48kg級での戦績

開催年大会名結果
2019年全日本実業柔道個人優勝
講道館杯全日本柔道体重別優勝
グランドスラム・大阪3位
2020年グランプリ・テルアビブ優勝
2021年グランドスラム・タシケント2位
全日本選抜柔道体重別優勝
世界選手権優勝
2022年グランドスラム・パリ優勝
全日本選抜柔道体重別2位
グランドスラム・ウランバートル優勝
世界選手権優勝
グランドスラム・東京3位

まとめ

今回は、世界柔道選手権2023 ドーハ大会の48kg級に出場する女子柔道・角田夏実選手のプロフィールや経歴をご紹介しました。

順風満帆の選手生活ではなく、紆余曲折を経て現在の位置まで上りつめた角田夏実選手。今回の世界選手権で3連覇を達成し、2024年パリオリンピック日本代表への道に繋がることを願っています。初のオリンピック出場に向け、今年は重要な1年になりそうですね。

角田夏実選手のこれからの活躍を楽しみにしています!

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