陸上女子100mハードルの選手で日本記録保持者でもある福部真子選手。来月開幕となるブダペスト2023世界陸上競技選手権大会への出場可否に注目が集まっています。果たして2大会連続世界陸上出場の可能性はあるのでしょうか。そこで今回は、福部真子選手の幼少期からのプロフィールや経歴をまとめてみました!
福部真子(ふくべ まこ)選手のプロフィール
- 生年月日:1995年10月28日
- 年齢:27歳
- 出身地:広島県安芸郡府中町
- 身長:165cm
- 血液型:A型
- 出身校:日本体育大学体育学部
- 所属:日本建設工業株式会社
- 競技種目:短距離走(ハードル)
福部真子選手の経歴
府中町立府中小学校時代
映画「リトル・マーメイド」の主人公・アリエルになりたくて、4歳から水泳を始めた福部真子選手。ずっと水の中にいたくて毎日泳いでいたそうです。
しかし、走ることも大好きだった福部真子選手は、4年生の時に参加した記録会で「陸上をやってみないか」と自宅近くにあるジュニアクラブチームに誘われました。これをきっかけに、本格的に陸上に取り組むようになります。100m走ではすぐに県内で1番となり、小学5、6年生の時には全国大会にも出場しています。
府中町立府中中学校時代
「やるからには勝ちたい!」という思いから、中学入学後は水泳をやめ、陸上1本に絞ることに。入学当初は100mに取り組んでいましたが、当時の顧問の先生から勧められ、100mハードルと4種競技(100mハードル、走り高跳び、砲丸投げ、200m走の総合得点を競う)を専門とすることになりました。
2010年、中学3年生で出場した第37回全日本中学校陸上競技選手権大会では、4種競技で優勝を飾りました。
広島県立広島皆実高等学校時代
高校は県内の陸上の強豪校である広島皆実高等学校に進学。高校入学後は100mハードルだけを専門にし、インターハイ女子100mハードルで3連覇という快挙を達成しています。また、高校時代には4×400mリレーにも出場し、陸上漬けの毎日を送っていました。
日本体育大学時代
大学は上京し日本体育大学に進学しました。生活環境や練習環境が激変したことで、一時は思うような走りができず苦しんだ福部真子選手。その悩みを中学時代の恩師に打ち明けると「先を見据えた時に、頂点から落ちることもないともっと上には上がれない。この先のための今だと思えば耐えられる」との言葉をいただき、気持ちを切り替えることに成功したといいます。
大学進学後は伸び悩んだ福部真子選手でしたが、その中で敗者にしか分からない感情や想い、周囲の人々の温かさや優しさを知ることができ、再び目標に向かって挑戦する気持ちが整ったそうです。
大学卒業後
大学を卒業した2018年に⽇本建設⼯業株式会社に入社。同社には日本建設工業AC(アスレティッククラブ)があり、福部真子選手はそのACに所属しています。現在の所属選手は、福部真子選手1名のみです。
2022年日本選手権で初優勝
2022年に入り、織田幹雄記念国際陸上競技大会やセイコーゴールデングランプリ陸上等で上位に入り、6月開催の日本選手権では女子100mハードルで初優勝を果たしました。そして、2022年世界陸上オレゴン大会の日本代表選手に選出されています。
2022年世界陸上で日本新記録を樹立
初出場となった7月の世界陸上競技選手権大会では、準決勝敗退となりましたが、12秒82で日本記録を更新しました。また、準決勝全体で16位という結果は、五輪・世界選手権合わせて、日本人女子短距離勢では歴代最高ランクを記録しました。
2022年9月に再び日本記録を更新
9月25日の第70回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会では決勝で12秒73をマークし優勝。自身が持つ日本記録を僅か2カ月で0.09秒更新しました。そして、翌年開催の世界陸上ブダペスト大会の参加標準記録(12秒78)を突破しました。
2023年日本選手権では4位
6月に行われた日本選手権女子100mハードルの決勝は、上位4選手が横一線に並んでゴールインする大混戦となりました。3位以内に食い込めば8月開催の世界陸上ブダペスト大会の代表に内定するはずでしたが、結果は4位。代表内定は見送りとなりました。
日本陸上競技連盟公式サイト内にある「【ブダペスト世界選手権への道】参加資格有資格者一覧」というページには「100mH福部真子(12.73)」と名前がありますが、まだ決定ではないようです。おそらく、7月中に福部真子選手が持つ12秒73を上回る結果を出す選手が現れなかった場合、福部真子選手の代表内定が決まるのだと思います。
まとめ
今回は、陸上女子100mハードルの日本記録保持者・福部真子選手の経歴やプロフィールをご紹介いたしました。日本選手権で敗れてしまい、自力での世界陸上出場は絶たれてしまった福部真子選手。来年はパリオリンピックも控えていますので、目標設定をパリに向けて気持ち新たに頑張ってほしいですね。もし世界陸上に出場できた場合は、決勝進出、表彰台を目指して頑張ってください!