女子ゴルフ界のミレニアム世代の中心的選手の一人で、2022年国内女子賞金ランキング5位、メルセデスランキング4位の西村優菜選手。
今シーズンはアメリカを主戦場とし、LPGA 米国女子ツアーにも挑戦中です。
そんな西村優菜選手の幼少期からのプロフィールや経歴についてこちらでまとめてみます!
西村優菜(にしむら ゆな)選手のプロフィール
- 生年月日:2000年8月4日
- 年齢:22歳
- 出身地:大阪府堺市南区
- 身長:150cm
- 体重:50kg
- 血液型:O型
- 出身校:大阪商業大学高等学校
- 所属:スターツ
西村優菜選手の経歴
堺市立原山台東小学校時代
初めて西村優菜選手がクラブを握ったのは5歳の時。ゴルフ好きの父親の影響でした。練習場について行き、小さな手でクラブを握り一振り。見事にヒットし、ボールは前へ転がっていきました。この時に「楽しい」って思ったのがゴルフを始めるきっかけとなりました。それからは、先にゴルフを始めていた姉と共に親子で練習を続けます。
本格的にゴルフに打ち込むようになったのは7歳の時で、宮里藍 サントリーレディスオープンゴルフトーナメントを観戦した際、宮里藍選手からボールを貰ったからだそうです。
小学6年時に出場したTOMAS CUP 2012 フジサンケイジュニアゴルフ選手権大会では男子を押しのけて優勝し、上位をにぎわす存在となっていきました。
父親はサラリーマン、母親もパートに出て家計を支えているごく一般的な家庭で育った西村優菜選手は、ほぼ1本のパターで小学校6年間練習を続け、グリップがボロボロになるまで使いこみました。ある日父親は、西村優菜選手のために新しいパターをプレゼント。西村優菜選手は大喜びすると、その夜はパターと一緒に眠ったそうですよ。
堺市立原山台中学校時代
中学校進学後、2014年からゴルフアカデミー中島で中島 敏雅プロを師事。本格的にプロを目指します。
練習場やコースも両親がいくつも回り、安く練習させてもらえるように頼んで回ったそうです。そして1つの練習場が平日1000円で打ち放題させてくれることになり、中学時代は放課後その練習場に通い、夜遅くに帰宅し勉強するという生活を続けました。
そんな家族の支えもあり、全国中学校ゴルフ選手権大会の個人戦で5位入賞を果たしました。
大阪商業大学高等学校時代
高校は全国大会常連校である大阪商業大学高等学校に進学。同校にはスポーツ専修コースがあり、バレーボール選手やプロ野球選手、プロゴルファーやバスケットボール選手など多くのアスリートを輩出しています。
ゴルフはお金がかかるスポーツで、特に遠征費は西村優菜選手の両親を悩ませました。そのため、少しでも遠征費を節約するために、父親が運転するワンボックスカーで試合会場に行き、試合中はホテル泊、その前後は車中泊をしていました。
また遠征中、他の選手らはレストランで食事をする中、西村優菜選手はコンビニでおにぎりを買って食べるということもあったそうです。切る詰められるところは切り詰めて、西村優菜選手は転戦を続けました。
しかし、両親は通帳を眺め「もう無理かな…」と思ったこともあったそうです。
そんな時に、2016年に出場した全日本女子パブリックアマチュアゴルフ選手権で優勝を飾ると、同年の日本女子オープンゴルフ選手権ではプロに混じり6位タイの入賞を果たします。これがきっかけで日本ゴルフ協会の目に留まり、2017年からはアマチュアナショナルチーム入りすることとなりました。
ナショナルチームに入ると、日本ゴルフ協会の派遣試合の場合は海外遠征費なども協会が負担をします。そのため、西村優菜選手の両親の負担軽減にもなりました。
大阪商業大学高等学校時代の成績
2017年、愛顔つなぐえひめ国体のゴルフ競技では大阪代表として出場し、団体、個人ともに優勝を飾りました。
2018年にはナショナルチームメンバーとして2018 トヨタジュニアゴルフワールドカップに出場。団体で優勝、個人で3位入賞を記録しました。
2019年、高校卒業時に出場したRiversdale Cup 2019(オーストラリア)では、日本人選手では初めての優勝を達成しました
高校卒業後はプロ入りを決意し、11月の最終テストでは最終日に10位タイから浮上し、2位でプロテスト合格を勝ち取りました。2020年1月1日付で正式に日本女子プロゴルフ協会に入会し、正真正銘のプロゴルファーとなりました。
プロ転向後
2020-21シーズン
樋口久子 三菱電機レディスでは、最終日に大逆転劇を起こしプロ初優勝を飾ります。
12月にはLPGA米メジャーの全米女子オープンに出場するも、予選落ちで終わりました。
2021年5月、国内メジャー大会のワールドレディスチャンピオンシップでは、トーナメントレコードでのメジャー大会初制覇。ツアー2勝目を挙げます。
9月の住友生命Vitalityレディス東海クラシックでは、首位との5打差をひっくり返す逆転劇を演じツアー3勝目を飾りました。
その翌週開催のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでは、初日に首位に立つと、そのまま首位をキープ。トーナメントレコードを記録し、プロ転向後初となる2週連続優勝を達成。ツアー4勝目を挙げました。
国内女子賞金ランキングは5位、メルセデスランキングは4位でシーズンを終え、来シーズンのシード権を獲得しました。
2022シーズン
プロ2年目となる2022シーズンの結果を一覧表にしてみました。6月のニチレイレディスでは、史上12人目のボギーなし、大会新記録の17アンダーでツアー5勝目を果たしました。
7月のニッポンハムレディスクラシックでは、8番ホールでホールインワンを達成し、その勢いでツアー6勝目を手にしました。
2022年度の国内女子賞金ランキングは2位(149,158,595円)、メルセデスランキングは5位でシーズンを終えました。
開催月 | 大会名 | スコア | 成績 |
2022年3月 | ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント | -8(280) | 3位 |
2022年4月 | KKT杯バンテリンレディスオープン | -8(208) | 2位タイ |
2022年6月 | ニチレイレディス | −17 (199) | 優勝 |
2022年6月 | 全米女子オープン(LPGA) | +4 (146) | 予選落ち |
2022年7月 | ニッポンハムレディスクラシック | -18(270) | 優勝 |
2022年7月 | アムンディ エビアン選手権(LPGA) | -11(273) | 15位タイ |
2022年8月 | AIG全英女子オープンゴルフ選手権(LPGA) | +4 (146) | 予選落ち |
2023シーズン
今シーズンは、開幕戦のダイキンオーキッドレディスでは9位タイ、2戦目の明治安田生命レディス ヨコハマタイヤでは10位タイで終わっています。
今季は米国女子ツアー挑戦を決意した西村優菜選手。3月23日から始まった米ツアーデビュー戦のLPGAドライブオン選手権では、2アンダーで初日のプレーを終えています。
まとめ
今回は、LPGA 米国女子ツアーデビューを果たした西村優菜選手の幼少期からのプロフィールや経歴についてまとめてみました。
150cmという小柄な体型で世界へ挑む西村優菜選手ですが、笑顔がとても素敵な選手ですよね。その表情から、本当にゴルフが好きで、心から楽しんでプレーしているのがわかります。
小学校時代に男子を押しのけて優勝を手にした時のように、海外の大型選手を押しのけて米国女子ツアーで是非とも優勝してもらいですね。西村優菜選手の今シーズンの活躍を期待しています!