6月7日からブラジル、カナダで熱戦が繰り広げられているバレーのネーションズリーグ。男子バレーは7月5日~10日の期間、大阪でも試合の予定が組まれていますが、このネーションズリーグとはどういった大会なのでしょうか。
今回は、そのネーションズリーグについて概要や注目選手をご紹介していきます!
ネーションズリーグとは
ネーションズリーグは、正式名称を『FIVBバレーボールネーションズリーグ2022』と言います。男子国際大会「ワールドリーグ」、女子国際大会「ワールドグランプリ」に代わる大会として、国際バレーボール連盟(FIVB)によって2018年に新設された国際大会です。1年に1度、世界のトップチームが男女16チームずつ参加し、世界各地で熱戦を繰り広げます。
ネーションズリーグの試合方式
これまでは、予選ラウンドを16チームによる1回総当たり方式でしたが、2022年大会ではプール分けをした上で開催国を3カ所に変えながら1週間で4試合、合計12試合を戦い、ファイナル進出8チームが決定します。ファイナルラウンドは、予選ラウンドを勝ち上がったチームがトーナメント戦で優勝を争います。
ネーションズリーグ2022年大会 参加国一覧
ネーションズリーグで戦う、男女16か国はこちらです。
男子
ブラジル、ポーランド、フランス、アメリカ、スロベニア、セルビア、アルゼンチン、イタリア、カナダ、日本、イラン、ドイツ、オランダ、ブルガリア、オーストラリア、中国
女子
アメリカ、中国、ブラジル、トルコ、日本、ドミニカ共和国、オランダ、イタリア、ベルギー、ドイツ、ポーランド、セルビア、韓国、タイ、カナダ、ブルガリア
予選ラウンド日本代表が戦うプール、対戦国は?
男子バレー 日本代表が所属するプール、対戦国はこちらです。
第1週(6月7日〜12日)/プール1 会場:ブラジリア(ブラジル)
- ブラジル
- アメリカ
- スロベニア
- 日本
- イラン
- オランダ
- オーストラリア
- 中国
第2週(6月21日〜26日)/プール3 会場:ケソン(フィリピン)
- フランス
- スロベニア
- アルゼンチン
- イタリア
- 日本
- ドイツ
- オランダ
- 中国
第3週(7月5日〜10日)/プール5 会場:大阪(日本)
- ブラジル
- フランス
- アメリカ
- アルゼンチン
- カナダ
- 日本
- ドイツ
- オーストラリア
ファイナルラウンド(7月20日〜24日)会場:ボローニャ(イタリア)
今大会もファイナルラウンドは、イタリアのボローニャで行われます。7月20日〜24日に開催されますが、残念ながら地上波での放送は予定されていません。
ネーションズリーグ 男子登録選手一覧
ここで、代表選手を一覧でご紹介します。試合にはこの中から14名が選ばれます。
アウトサイドヒッター
- 大塚達宣(早大)
- 高梨健太(ウルフドッグス名古屋)
- 富田将馬(東レ)
- 高橋藍(日体大)
- 石川祐希(ミラノ/イタリア)
- 山崎彰都(ウルフドッグス名古屋)
- 仲本賢優(パナソニック)
- 樋口裕希(堺)
オポジット
- 西田有志(バレンティア/イタリア)
- 大竹壱青(パナソニック)
- 宮浦健人(ジェイテクト)
ミドルブロッカー
- 小野寺太志(JT)
- 山内晶大(パナソニック)
- 高橋健太郎(東レ)
- 村山豪(ジェイテクト)
- エバデダンラリー(筑波大)
- 小宮雄一郎(パナソニック)
- 甲斐優斗(専修大)
セッター
- 深津旭弘(堺)
- 関田誠大(ルビン/ポーランド)
- 大宅真樹(サントリー)
- 永露元稀(ウルフドッグス名古屋)
リベロ
- 小川智大(ウルフドッグス名古屋)
- 山本智大(堺)
- 高橋和幸(ジェイテクト)
ネーションズリーグ 男子の注目選手は?
注目選手①石川祐希選手(ミラノ/イタリア)
龍神NIPPONの絶対的エースである石川祐希選手は、昨年行われた東京五輪でもキャプテンとしてチームを29年ぶりのベスト8に導きました。今大会も要所やチームの苦しいところでポイントを重ね、チームを支えています。
今大会について「FIVBランキングを上げることで、パリ五輪につながるとても重要な大会。チームや監督、スタッフとも話し合って、8強(ファイナルラウンド進出)を最大の目標に戦っていく」と語っており、キャプテンとして若手選手の多いチームを牽引してくれています。
注目選手②西田有志選手(バレンティア/イタリア)
西田有志選手は、日本代表のオポジットとして得点を重ねています。6月13日に行われたイラン戦では、119キロのサーブを武器にチーム最多の26得点をあげ、ストレート勝ちに大きく貢献しました。
ネーションズリーグ第1週終了時点で3試合の出場ながら、得点ランキングで3位(68得点)に位置しています。ちなみに1位の選手が4試合出場で78点、2位が4試合の出場で76点ですので、西田選手がいかに凄まじいペースで得点を重ねているかがわかります。選手として脂が乗ると言われる20代中盤となり、ここからさらにプレーにも磨きがかかることが期待されます!
注目選手③高橋藍選手(日本体育大学)
21世紀生まれの選手として初めて日本代表入りを果たし、昨年のネーションズリーグで大ブレイクをした高橋藍(らん)選手。今年も期待に違わない活躍を見せてくれています。
今シーズンは日体大に席を置きながら、イタリアに武者修行へ行きました。アウトサイドヒッターとして渡伊しましたが、チーム事情などもあり、リベロとして試合に出ることもしばしばあったようですが、今大会ではアウトサイドヒッターとしてアメリカ戦で12得点、イラン戦で9得点と活躍しています。
まとめ
世界のトップチームのみが参加でき、世界各地で試合が行われるネーションズリーグ。日本代表がその中で躍動しているのは非常に喜ばしいことですよね。
今回ご紹介した3選手の他にも、セッターの関選手がポーランドのチームで研鑽を積んでいたり、日本国内のレベルも上がってきているので、世界ともしっかりと戦えるようになってきているようです。これから第2週、3週、ファイナルラウンドと続いていきますので、龍神NIPPONが上位へ進出できることを期待しましょう!