インターネット関連の記事を読んでいると、たまに「VPN」という文字が目に飛び込んできます。何となく「オンラインで利用する特別な接続形態」ということはわかっていても、どんな時に必要で、どのようなものなのか、よくわからないという方もいるでしょう。
ここでは国内に限らず、海外で生活する方に便利なアイテム「VPN」の基礎知識や採用するメリットなどを解説しています。もっとVPNについて学びたい方は必見です。日本のサイトが見れなかった!という方は、この記事を読んでスッキリして下さいね。
そもそもVPNとはどんなもの?
VPNは「Virtual Private Network」の頭文字をとったもので「ヴィーピーエヌ」と読みます。つまり、「仮想のプライベートネットワーク」という意味です。VPNは言葉が示すように「個人専用の特別回線」のことで、通信の暗号化を有効利用し、最善のセキュリティ技術を駆使して用いられる「インターネット上の専用のトンネル」を意味します。
VPNには「インターネットVPN」「エントリーVPN」「IPーVPN」そして「広域イーサネット」の4つの種類があります。ビジネスではなく一般的に私たちが自宅のパソコン等で利用しているのは「インターネットVPN」です。既存のネットワークを使って活用できるタイプですね。
VPNはどんな時に必要なの?
ここで「そんなものがなくても、普通にウェブサイトにアクセスできる」と声が聞こえてきそうですが、たとえば、海外在住の場合、日本やその他の地域のサイトにアクセスできないことがあります。これは、そのサイト運営者が一定のユーザー、または一定の国やエリアにいる方のみに、アクセスの権限を与えているからです。VPNサービスを利用すれば、各国に接続することができるため、そういったトラブルもすぐに解決できます。
また、ビジネス環境においてはVPNの特性を生かし、本社や支社、工場や海外事業所などの関連部署のみが接続できる専用ネットワークを構築することができます。利用価値が高く、メリットの多いサービスです。
VPNを採用するメリットは?
VPNを採用するメリットを挙げてみましょう。
安全でセキュリティ性の高い通信が実現できる
VPNの最大のメリットは「安全」と「セキュリティ性」です。これは、信頼性にもつながる項目ですが、VPNの利用をすると、一定のカテゴリー以外の人物はアクセスできません。つまり、第三者の目にさらされることがないため、高度な安全性とセキュリティ性を維持することができます。
そもそも、VPNは特殊なトンネリング技術を採用して通信内容の暗号化を図っています。そのため、公にしたくない情報を開示したいといった環境で役に立ちます。
ビジネス環境では低コストで抑えられる
ビジネス環境でVPNを採用すれば、低コストで費用を抑えることができます。たとえば、本社と各営業所だけをつなぎたい場合、かつては高額な費用がかかる「専用回線」を使っていました。しかし、VPNのような仮想ネットワークを利用することで、ルーターや運用コストを安価に抑えることができます。
VPNサービスは、基本的に専用のプログラムをインストールするだけで専用回線にアクセスすることが可能です。つまり、専用業者を呼んでルーターや専用機器などを設置してもらったり、セキュリティや回線の具合をモニタリングしてもらう必要もありません。VPNの利用に切り替えることで、こういった余分な費用を解消することができます。