陸上競技のオリンピック種目は?各種目の解説と魅力を紹介

陸上競技のオリンピック種目は?各種目の解説と魅力を紹介

陸上競技は、オリンピックの中心的な種目の一つであり、走る、投げる、跳ぶといった基本的な身体能力を競うスポーツです。

オリンピックでは世界最高峰のアスリートが集い、限界を超えるパフォーマンスを発揮し、毎回盛り上がりますよね。

陸上競技と言っても種目がたくさんあるので、具体的にどんな種目があるのか意外と知らない人も多いのではないでしょうか。

そこで、2024年に開催されたパリオリンピックの陸上競技種目の中から、それぞれどんな種目があるのを紹介していきます。

ミユキ

オリンピック好きの私が、陸上競技の魅力をお伝えしていきます♪

陸上競技の有名アスリートはこちらで紹介しています。

ロード種目

出典:FREE P!K

陸上競技のロード種目(道路競技)は、公道や特設コースを使用して行われる陸上競技で、代表的なものにマラソンや競歩があります。

ロード種目では、長時間の持久力だけでなく、風や気温などの環境に適応する能力が求められます。

また、沿道の観客が選手を応援することで、都市全体がスポーツの祭典として盛り上がるのも特徴です。

ロード種目のマラソンと競歩についてそれぞれ解説していきます。

マラソン

マラソンは42.195kmを走る長距離競技で、オリンピックの中でも特に歴史と伝統のある種目です。オリンピックのハイライトの一つと言えるでしょう!

コースは公道を利用することが多く、途中には給水ポイントや補給所が設けられます。スタート直後の位置取りやペース配分、気温や天候などが記録に大きく影響するという特徴があります。

レース終盤には「30kmの壁」と呼ばれる極度の疲労が訪れることがあり、ここを乗り越える持久力と精神力が求められます。

トップ選手たちは極限まで心肺機能を高め、理想的なペースを維持しながら駆け抜けます。また、都市を舞台にしたコースでは、風景や観客の声援が選手を後押しし、ドラマチックな展開が生まれることもあります。

オリンピックでは国を代表する選手たちが競い合い、最後のゴールスプリントまで緊張感のあるレースが繰り広げられます。

ミユキ

陸上競技の代表格とも言えるマラソン!自分と戦っている選手を見るだけで胸が熱くなりますよね!

https://twitter.com/gorin/status/1408303948516167680

競歩

競歩は、一定のルールに基づいて歩きながら速さを競う種目です。

両足が同時に地面から離れてはいけないというルールがあり、膝の動きにも制限が設けられています。

距離は20kmと50kmがあり、持久力と技術のバランスが求められます。

競歩の魅力は、独特の歩き方と戦略にあります。スピードとルールの厳守の両立が求められ、審判による警告や失格のリスクが常にあるため、緊張感のあるレースが展開されます。

https://twitter.com/jaaf_official/status/1891123281715237373

トラック種目

出典:FREE P!K

トラック種目は、陸上競技場の400mトラック上で行われる競技を指し、短距離走、中距離走、長距離走、リレー、ハードル競技が含まれます。

各競技には決められたレーンやルールがあり、スプリントのスピード、持久力、戦術的な駆け引きが重要になります。トラック種目の魅力は、選手の純粋な走力が試される点にあります。

ミユキ

学校の体育でトラックを走った経験がある人も多いと思うので、このトラック種目はより身近に感じますよね!

以下に短距離走、中距離走、長距離走、リレー、ハードルについてそれぞれ解説していきます。

短距離走

短距離走には、以下の種目があります。

  • 100m走
  • 200m走
  • 400m走

特に100m走は「世界最速の男・女」を決める注目の種目です。

選手はスターティングブロックを使用し、号砲(ピストル)とともに一気に加速。反応速度、スタートダッシュ、中盤の加速、フィニッシュのテクニックが勝負を決めます。

わずか数秒から数十秒で決着がつくため、一瞬たりとも気が抜けない種目です。

短距離走のトップ選手の中には、最高時速40km以上で走る驚異的なスピードを誇る選手もいるんです!

また、100分の1秒の差が勝敗を分けることも多く、極限のスプリントが繰り広げられます。オリンピックでは世界記録が更新されることもあり、会場の熱気は最高潮に達します。

中距離走

中距離走には、以下の種目があります。

  • 800m走(トラック2周)
  • 1500m走(トラック約4周)

短距離と長距離の中間に位置するこの種目は、スピードと持久力の両方が求められます。

スタート直後のポジション争い、ペース配分、最終スパートの駆け引きが勝敗を左右します。また、最後の直線での激しいデッドヒートが見どころです。

中距離走戦術の重要性が高く、どのタイミングでスパートをかけるかが勝敗を決定します。最後の100mでの劇的な逆転劇も多く、観客を魅了する競技です。

長距離走

長距離走には、以下の種目があります。

  • 5000m走(トラック12周と半分)
  • 10000m走(トラック25周)

長距離走は、レース序盤は比較的スローペースで進むことが多いですが、後半になるにつれて駆け引きが激しくなります。特に最後の1周でのスパート合戦が見どころです!

長距離走の魅力は、戦略的なレース展開と持久力の限界に挑む点にあります。耐久力だけでなく、ペースコントロールや集団走行の技術も求められます。

リレー

出典:東京新聞

リレーは、チームでバトンをつなぎながらゴールを目指す競技で、オリンピックでは以下の種目があります。

  • 4×100m(4人で100mずつ走る)
  • 4×400m(4人で400mずつ走る)

バトンパスの精度が勝敗を左右し、わずかなミスが大きな差となるため、緻密なチームワークが必要です。

リレーは、個人競技とは異なり、スピードだけでなく、バトンパスの技術と戦略が求められ、チームの結束力が試される競技です。

チームワークが結果を左右する分、ハラハラドキドキする展開が多いのが魅力です。

ハードル

出典:讀賣新聞オンライン

ハードル競技には、以下の種目があります。

  • 100mハードル(女子)
  • 110mハードル(男子)
  • 400mハードル

ハードルは、一定間隔で設置された障害物(ハードル)を跳び越えながら走る競技です。

スピードを落とさず、リズムよくハードルをクリアする技術が求められます。ハードルを倒しても失格にはなりませんが、スムーズな跳躍ができないとタイムに大きく影響します。

ハードル競技の魅力は、スプリントの速さと障害物をクリアする技術の融合にあります。ハードルを飛び越えながらリズムを崩さずに加速することが重要で、トップ選手は流れるようなフォームで駆け抜けます。

特にレース後半のハードルを超える瞬間は勝敗を分ける重要なポイントで、観戦する側も手に汗握る展開が繰り広げられます。

フィールド種目

フィールド種目は、競技場のフィールド内で行われる種目で、投てき競技(やり投、砲丸投、円盤投、ハンマー投)や、跳躍競技(走り高跳び、棒高跳び、走り幅跳び、三段跳び)が含まれます。

これらの競技は、パワー、テクニック、柔軟性、瞬発力など、多様な身体能力が試される種目です。

フィールド種目の魅力は、個々の選手の身体能力と技術が直接記録に反映される点にあります。投てきでは力強さと投げる技術が、跳躍ではスピードと跳ぶ技術が求められ、選手のフォームや戦略が結果に大きな影響を与えます。

観客にとっては、目の前で繰り広げられるダイナミックな動きが迫力満点で、競技ごとに異なる面白さを楽しむことができます。

以下に投てき競技、跳躍競技についてそれぞれ解説していきます。

投てき競技

投てき競技には、やり投、砲丸投、円盤投、ハンマー投が含まれます。選手は決められたエリアから全力で道具を投げ、飛距離を競います。

投てき競技は、投げる瞬間の爆発的な力と、正確なフォームが重要であり、豪快な投擲が観客を魅了します。

それぞれの種目について簡単に紹介していきます。

やり投助走をつけてやりを投げ、飛距離を競う競技です。正確な角度とスピードが重要で、フォームの美しさも求められます。ダイナミックな投擲が魅力で、やりが空を切る瞬間は圧巻です。出典:月刊陸上競技
砲丸投げ約7kgの砲丸を押し出すように投げ、飛距離を競います。筋力と回転技術の融合が求められ、重量級のアスリートによるパワフルな投擲が迫力満点です。出典:西日本新聞
円盤投約2kgの円盤を回転して投げ、飛距離を競う競技です。遠心力と正確なリリースが重要で、美しい回転軌道が見どころとなります。
出典:日本陸上競技連盟公式サイト
ハンマー投鎖の先についた鉄球を回転しながら投げる競技で、投擲のタイミングと回転スピードが記録を左右します。重たいハンマーを自在に操る技術が魅力です。出典:オリンピック委員会

跳躍競技

跳躍競技には、走り高跳び、棒高跳び、走り幅跳び、三段跳びがあります。これらの競技は、助走のスピードとジャンプの技術が記録に大きく影響します。

跳躍競技の魅力は、人間の限界に挑むダイナミックな動きにあります。

特に、棒高跳びの高さや、走り幅跳びの飛距離は脅威的で、観ていてとても面白いですよ。中記録更新のたびに観客の歓声が上がり盛り上がる一方、選手の集中力が試される競技でもあります。

走り高跳び助走からバーを跳び越える競技で、跳躍技術と柔軟性が求められます。選手は背面跳び(フォスベリー・フロップ)を用いて最高記録を狙います。
出典:産経新聞
棒高跳び長いポール(棒)を利用してバーを越える競技で、助走のスピード、ポールのしなりを活かしたジャンプが重要です。ダイナミックな跳躍が魅力で、特に高記録が生まれると大きな盛り上がりを見せます。出典:日刊スポーツ
走り幅跳び助走をつけて跳び、飛距離を競う競技です。踏み切りのタイミングと空中での姿勢が記録を左右します。選手が遠くまで飛ぶ瞬間は迫力があり、観客も息をのむ瞬間が多い種目です。
出典:日本陸上競技連盟
三段跳び「ホップ」、「ステップ」、「ジャンプ」の3段階の動作で飛距離を競う競技です。リズムとスピードが重要で、美しい連続動作が特徴です。ダイナミックなフォームと空中でのバランス感覚が求められるため、観戦していても見応えがあります。出典:日本陸上競技連盟

まとめ

オリンピックの陸上競技には、スピード、持久力、パワー、技術が試される多種多様な種目があります。これまで、陸上競技と言えば「マラソン」や「100走」しか知らなかった人も多いかもしれません。

陸上競技は、それぞれの競技に独自の魅力があり、選手たちの努力と挑戦がにとても感動します。

ミユキ

次回の夏季オリンピックでは、是非陸上競技に注目してみてくださいね!