2023年9月30日からベルギー・アントワープにて開催された体操の世界選手権。今大会、男子日本代表は8年ぶりに世界選手権の団体総合を制覇し、2024年パリ五輪に繋がる大きな一勝を手にしました。そこで今回は、体操男子日本代表で東京五輪の団体総合銀メダリストでもある萱和磨選手のプロフィールや経歴をまとめました!
萱和磨(かや かずま)選手のプロフィール
- 生年月日:1996年11月19日
- 年齢:26歳
- 出身地:千葉県船橋市
- 身長:163cm
- 血液型:A型
- 出身校:順天堂大学スポーツ健康科学部
- 所属:セントラルスポーツ
- 得意種目:あん馬/平行棒
萱和磨選手の経歴
千葉市立幕張南小学校時代
萱和磨選手が体操競技を始めたきっかけは、小学2年生の時にテレビで観たアアテネ五輪。日本代表のエースだった冨田洋之選手の鉄棒の演技に魅了された萱和磨選手は、母親に「体操がやりたい」と懇願し、体操教室に通い始めました。これまで何をしても長続きしなかった萱和磨選手でしたが、体操だけは一生懸命取り組んだとのこと。そして、もっと強くなりたいという思いから、小学4年生で船橋ジュニア体操クラブに移りました。
千葉市立幕張西中学校時代
中学校はそのまま地元の幕張西中学校に進学し、学校の部活ではなく船橋ジュニア体操クラブで引き続き体操に励みました。中学3年生の時には、第42回全国中学校体操競技選手権大会に出場し、個人総合7位という成績を残しています。ちなみに、この大会で個人総合3位はリオデジャネイロ五輪の金メダリスト・白井健三さんで、同級生の二人はこの頃から良きライバルだったようです。
習志野市立習志野高等学校時代
高校は体操の強豪校である習志野高等学校に進学。同校は部活動が盛んな学校で、特にサッカー部、野球部からは多数のプロ選手を輩出しています。
萱和磨選手は高校では体操部に所属し、1年生からめきめきと頭角を現します。1年生の時には国民体育大会の少年男子団体で2位、2年生の時にはインターハイの個人選手権で白井健三さんと同点で3位、12月に出場した2013ボローニンカップでは個人総合で1位を飾りました。そして3年生の時には、8月の全日本ジュニア体操競技選手権大会(個人)で白井健三さんと同点で優勝、10月の国体では少年男子チームで優勝、12月のボローニンカップでは前年度に引き続き個人総合で優勝し、2連覇を達成しています。
順天堂大学時代
高校卒業後は順天堂大学に進学した萱和磨選手。同校の体操競技部の同級生には谷川航選手や千葉健太選手らがいます。1年生(2015年)の時には、全日本体操種目別選手権のあん馬で優勝し、10月に開催された世界体操競技選手権大会では種目別・あん馬で銅メダルを獲得、団体での金メダル獲得にも大きく貢献しました。
また、4年生(2018年)の時に出場した世界選手権では個人総合で6位、団体で銅メダルを獲得しています。
大学卒業後
大学卒業後は、セントラルスポーツに入社。順天堂大学体操競技部の同級生、谷川航選手や千葉健太選手もセントラルスポーツに所属しています。2021年5月に出場したNHK杯の個人総合で2位となり、東京五輪への出場権を獲得し、自身初となる団体代表入りが内定します。
2020年東京オリンピック出場
東京五輪の団体は、萱和磨選手を含め、橋本大輝選手、谷川航選手、北園丈琉選手、全員が五輪初出場のメンバーで、萱和磨選手はその中で団体の主将を務めました。7月26日に行われた団体の決勝では、ROC、中国と接戦を繰り広げ、銀メダルを獲得しています。また、8月1日の種目別決勝のあん馬では銅メダルを獲得。同種目では17年ぶりの日本勢によるメダル獲得となりました。
2023年世界体操競技選手権出場
2023年9月30日からベルギー・アントワープのスポーツパレスで開催された世界体操2023。萱和磨選手も出場した男子団体総合決勝で日本は優勝を飾り、8年ぶりに男子日本代表は世界一に輝きました。また今大会、萱和磨選手は種目別平行棒決勝にも出場し、4位という結果を残しています。
まとめ
今回は、体操男子日本代表でセントラルスポーツ所属の萱和磨選手について調べてみました。今回の世界体操で8年ぶりに世界の頂点に立った男子日本代表ですが、来年のパリ五輪でも8年ぶりの金メダルを目指します。2022年に引退した体操界のレジェンド・内村航平さんが最後にオリンピックで金メダルを獲ったのが27歳の時なので、萱和磨選手にとってパリ五輪は最後の五輪になるかもしれません。体操人生の集大成として、是非パリから金メダルを持ち帰ってほしいものです。萱和磨選手の健闘を祈ります!