【世界陸上 2023】やり投・北口榛花の幼少期からのプロフィールや経歴

【世界陸上 2023】やり投・北口榛花の幼少期からのプロフィールや経歴

2023年8月19日から27日の日程で開催される世界陸上2023 ブダペスト。今大会の注目選手ともいえるのが、前回大会で銅メダルを獲得している女子やり投げの北口榛花選手です。北口榛花選手は2023年7月18日時点で世界ランキング1位。金メダルに最も近いところにいる選手です。そこで今回は、やり投げの女子日本記録保持者である北口榛花選手のプロフィールや経歴についてまとめてみます!

目次

北口榛花(きたぐち はるか)選手のプロフィール

  • 生年月日:1998年3月16日
  • 年齢:25歳
  • 出身地:北海道旭川市
  • 身長:179cm
  • 血液型:不明
  • 出身校:日本大学スポーツ科学部競技スポーツ学科
  • 所属:日本航空
  • 競技種目:やり投・砲丸投

北口榛花選手の経歴

パティシエとしてアートホテル旭川の製菓料理長を務める父と、女子バスケットボールの元実業団選手(共同石油/現・ENEOSサンフラワーズ)である母との間に生まれた北口榛花選手。「榛花」という名前はヘーゼルナッツの和名「榛(はしばみ)」に由来して付けられたそうです。

母親がバスケットボール経験者であったため、北口榛花選手にもバスケットボールをさせたいと考え、体づくりのために3歳から水泳を始めています。

北海道教育大学附属旭川小学校時代

小学校入学後はミニバスをしていた時期もありましたが、父親と一緒に習いだしたバドミントンに夢中になり、小学6年生の時には第18回全国小学生バドミントン選手権大会の都道府県対抗団体戦で優勝を飾りました。

北海道教育大学附属旭川中学校時代

中学時代は競泳とバドミントンの二刀流で、競泳でも全国大会に出場した経験があります。競泳では自由形を専門としていました。このバドミントンと競泳をやっていたことが、後にやり投げで大きく活きてきます。

北海道旭川東高等学校時代

高校では競泳に専念し全国上位に入り、筑波大学に進学したいと具体的な目標もあった北口榛花選手。

そんな北口榛花選手が陸上部に入るきっかけとなったのが、中学校バドミントン部の1年先輩・森菜々穂さんでした。旭川東高で陸上部のマネージャーをしていた森さんに「陸上やってみない?」と誘われ、競泳のクラブチームの練習との両立を条件に陸上部に入部することを決めました。

そして、同校の陸上部顧問だった松橋昌巳さんの指導の下、やり投げを始めて僅か2カ月で北海道大会を制覇。1年生の秋には陸上一本に絞り、3年生の時にはインターハイ、国体、日本ユースを制し三冠を達成。また、サニブラウン選手らと出場した世界ユース選手権でも優勝し、その才能を開花させていきました。

日本大学時代

2016年

1年生の5月に出場したゴールデングランプリ川崎では、日本歴代2位となる61m38を記録し3位入賞。オリンピック参加標準記録突破まであと僅かに迫っていたものの、日本選手権には故障を抱えて出場することとなり、リオ五輪への切符は手にすることができませんでした。

2017年

6月に出場した日本選手権では6位に終わり、世界選手権代表入りを逃します。9月の日本学生陸上競技対校選手権大会では大会新記録を樹立して優勝を果たしました。

2018年

6月の日本選手権では3回目の投てきまでに8位以内の記録を残せず、4回目以降の投てきに進めずに終わりました。ここ1、2年の不振の原因は故障以外にも、大学で指導を受けてきた男子やり投げの第一人者・村上幸史さんが2017年をもって退任してしまったことも挙げられました。

「頼る相手が誰なのか、分からなくなった」と当時を振り返る北口榛花選手。

11月にフィンランドで開催されたやり投の国際講習会で出会ったデイビッド・セケラックコーチ(当時チェコのジュニアコーチ)の指導方法に興味を持ち、英語は苦手でしたがメール等で猛アタック。その熱意が通じ、2019年2月から1カ月間、単身で強豪国チェコへ渡り指導を受けました。

2019年

5月に出場した第6回木南道孝記念陸上競技大会では、5投目に日本新記録・アジア歴代5位となる64m36を記録し優勝。この時点でオリンピック参加標準記録である64m00を突破しました。

6月の日本選手権では大会記録を更新し、自身初優勝を飾りました。9月の世界選手権(ドーハ)では、残念ながら予選落ちとなってしまいましたが、続く10月に出場した北九州陸上カーニバルでは日本記録を更新しています。

大学卒業後

大学卒業後は日本航空に入社。アスリート社員として在籍しています。JALのアスリート社員には北口榛花選手以外にも、走高跳の戸邉直人選手や走幅跳の髙良彩花選手ら複数の陸上選手が在籍しています。

社会人になって1年目、6月開催の日本選手権ではコロナ禍の調整不足も影響し連覇を果たすことはできませんでした。

2021年

東京オリンピック代表の最終選考会を兼ねた6月の日本選手権では、2年ぶりの優勝を果たし、東京五輪日本代表に内定しました。

初出場となった8月の東京オリンピックでは、予選の1投目で62m06を記録。6位で決勝進出を決めました。五輪での女子日本選手による60mを超える投てきは北口榛花選手が初となり、また、同種目での日本人決勝進出は1964年の東京五輪以来、57年ぶりの快挙となりました。しかし予選終了後から左脇腹に痛みが出て、決勝では12人中12位の結果に終わっています。

2022年

6月のダイヤモンドリーグ(ワールドアスレチックス主催の最高峰のリーグ戦)第7戦で優勝。ダイヤモンドリーグでの優勝は日本史上初の快挙となりました。

7月開催の世界陸上オレゴン大会では、予選1投目で大投てきを見せ全体1位で決勝進出を決めると、続く決勝では最終投てきで63m27を記録し3位入賞を果たしました。日本の陸上女子フィールド種目でオリンピック&世界選手権で史上初となる銅メダル獲得となりました。

2023年

7月16日に行われたダイヤモンドリーグ第8戦(ポーランド)で、67m04の日本新記録を樹立した北口榛花選手。自身が2019年にマークした日本記録を4年ぶりに更新しました。今大会でダイヤモンドリーグ今季2勝目を挙げ、通算4勝目となりました。

今回の結果を受け、陸上ファンがSNS上で沸いており、「この種目で日本人選手が世界最高峰で戦っていることの凄さを分かってほしい」「純粋なアスリート能力がものをいう競技で世界と戦えるのだから素晴らしい」などの声が上がっています。

まとめ

今回は、オレゴン世界陸上の女子やり投げ銅メダリスト・北口榛花選手の幼少期からのプロフィールや経歴をご紹介しました。バドミントン、水泳、陸上と、幼少期から始めたスポーツは全てトップレベルにまで達していることから、北口榛花選手の身体能力は相当なものであることが想像できます。欧米人などに比べると体格差で劣り、これまで日本人選手には難しかったやり投げで世界の頂点を目指す北口榛花選手。世界陸上2023 ブダペストでの金メダル獲得に期待がかかります!

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