2023年8月18日にラグビーワールドカップフランス大会の日本代表追加メンバー4名が発表され、全33名の登録メンバーが決定しました。今後ラグビー日本代表は8月27日のテストマッチを経て、9月8日より始まるラグビーワールドカップ 2023に挑みます。そこで今回は、4度目のW杯となる元日本代表キャプテンでFL(フランカー)リーチマイケル選手の経歴をご紹介します!
リーチマイケル(Michael Leitch)選手のプロフィール
- 生年月日:1988年10月7日
- 年齢:34歳
- 出身地:ニュージーランド・クライストチャーチ
- 身長:190cm
- 血液型:A型
- 出身校:東海大学体育学部
- 所属:東芝ブレイブルーパス東京
- ポジション:FL/NO.8
リーチマイケル選手の経歴
ニュージーランド人の父親とフィジー人の母親も持ち、4人兄弟の3番目として生まれたリーチマイケル選手。ニュージーランドもフィジーもラグビー強豪国として知られていますよね。ラグビーが好きな母親の勧めもあり、5歳の時に地元のクラブチームに入団しラグビーを始めます。この時すでに「将来はオールブラックス!」と心に誓い、部屋にはニュージーランドの名選手であるウォルター・リトル選手らのポスターを貼っていたそうです。
札幌山の手高等学校時代
リーチマイケル選手は15歳の時にセント・ビーズ・カレッジ(クライストチャーチ)から留学生として来日し、札幌山の手高校に入学しました。当初は1カ月の短期留学の予定でしたが、そのまま日本での生活は続き現在に至ります。
当時の身長は175cm、体重は75kgほどで、決して有望選手には見えなかったそうです。しかし、対外試合の際、体格で勝る敵のトンガ人留学生へのタックルでガラッと印象が変わったそう。監督は「やばい、怪我する」と頭をよぎりましたが、リーチマイケル選手は逆に相手を倒していたそうです。
ラグビー部主将の森山家での生活
留学当初の約10カ月間を森山家で過ごしたリーチマイケル選手。ラグビー部主将の森山家の三男が帰宅しても、リーチマイケル選手はなかなか帰ってこず。森山家のお父さんがグランドへ見に行くと、リーチマイケル選手は居残り練習に励んでいたそうです。当時の監督も「疑問などは後回しにせず、納得するまで練習する」と評しています。
森山家での会話は日本語、森山家の息子らと一緒にお母さんの手料理を食べ、特別扱いはされなかったそう。小学校の国語の教科書を使った学校での指導で日本語も上達し、2年生が終わる頃には体重も100kg近くに達していました。
ニュージーランドの実家が全焼
高校2年生の時にニュージーランドの実家が全焼したとの報告を受けたリーチマイケル選手。幸い家族は無事でしたが、思い出の詰まった実家を失った悲しみは計り知れません。しかし、監督から帰国許可が出されたにもかかわらず、リーチマイケル選手は日本で練習に集中すると決めました。そんなリーチマイケル選手に心を動かされたチームメイトは、募金で70万円程集め、ニュージーランドにいるリーチマイケル選手の家族に送りました。
この仲間たちの行動もきっかけとなり、日本人への感謝の気持ちが人一倍強い日本代表キャプテンが誕生しました。
東海大学時代
同大学では体育会ラグビーフットボール部に所属。2008年にはU−20日本代表でラグビージュニア世界選手権に出場、同年11月には日本代表として初キャップを獲得しました。全国大学ラグビーフットボール選手権大会では、3年生の時に準優勝、4年生の時にベスト4を経験しています。
東芝ブレイブルーパス東京時代
大学卒業後は東芝ブレイブルーパスに加入。2011年開催のラグビーワールドカップの日本代表に選出され、全4試合に出場しました。2013年にはスーパーラグビーの強豪「チーフス」に期限付きで移籍する予定でしたが、腕を骨折していることが分かりチーフスとの契約を解除しています。
2013年日本に帰化
2013年7月25日に法務省から帰化の認可が下り、今後は日本人選手として活動することが可能になりました。それに伴い登録表記も「マイケル・リーチ」から現在の「リーチ マイケル」に変更となりました。またこのシーズンは東芝でキャプテンに就任しています。
2014年日本代表キャプテンに就任
2014年4月、アンドリュー・マコーミック選手(1998年キャプテン)に続き二人目となる、NZ出身の日本代表キャプテンとなります。2015年にはワールドカップの日本代表にキャプテンとして選出されました。2019年もキャプテンとしてワールドカップに出場し、チームを史上初のベスト8に導きました。
2023年ラグビーワールドカップ2023フランス大会の日本代表に選出
2023年9月8日より開幕するラグビーW杯の日本代表に選出されたリーチマイケル選手。4大会連続でのW杯日本代表選出となります。今回の日本代表主将は同じくFLの姫野和樹選手が指名されています。今回のメンバーの中では4大会連続で選出されているのはリーチマイケル選手とHOの堀江翔太選手のみ。経験豊富な二人の活躍に期待ですね。
まとめ
今回は、20日後に開幕を迎えるラグビーワールドカップ 2023の日本代表FL・リーチマイケル選手の経歴についてまとめてみました。リーチマイケル選手は2015年にJR南武線・京王線の分倍河原駅にニュージーランドスタイルのカフェ「Cafe+64」もオープンしており、カフェのオーナーという一面も持っています。年齢的に今回が最後のW杯となりそうなリーチマイケル選手。豊富な経験を生かして、ラグビー日本代表を盛り上げてほしいですね。リーチマイケル選手の活躍を期待しています!