2023年7月20日から8月20日の日程で開催されるFIFA 女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023。日本代表・なでしこジャパンはグループステージのグループCに入り、スペイン、コスタリカ、ザンビア代表とノックアウトステージ進出をかけて戦います。そこで今回は、なでしこジャパンの勝利のキーパーソンになるであろう、キャプテン・熊谷紗希選手の幼少期からのプロフィールや経歴についてまとめてみました!
熊谷紗希(くまがい さき)選手のプロフィール
- 生年月日:1990年10月17日
- 年齢:32歳
- 出身地:北海道札幌市
- 身長:172cm
- 血液型:不明
- 出身校:常盤木学園高等学校
- 所属:ASローマ
- ポジション:DF/MF
熊谷紗希選手の経歴
札幌市立真駒内南小学校時代
北海道で生まれ育った熊谷紗希選手ですが、真駒内南サッカースポーツ少年団に所属していた兄の影響もあり、学校から帰宅後はずっと外に出てサッカーをして遊んでいたそうです。そして小学3年生の時に兄と同じスポーツ少年団に入り、本格的に競技を始めました。当時は他に女の子がいなかったため、女子1人、男子に混ざり練習していました。
札幌市立真駒内中学校時代
中学時代は江別市、札幌市を中心としたサッカークラブ「クラブフィールズ」に所属。同クラブには「LINDA」という女子チームがあり、熊谷紗希選手はLINDAでプレーしていました。しかし、中学校のサッカー部には他に女子生徒がいなかったため、部活ではずっと紅一点だったそうです。
常盤木学園高校時代
高校は親元を離れ、宮城県仙台市にある常盤木学園高校に進学します。同校は女子サッカー強豪校で、これまでに全国大会のタイトルを全国高校女子最多の17回獲得しています。
同校サッカー部では1年生からレギュラーの座を掴み、2年生の時には日本代表(なでしこジャパン)に初選出されました。U-19日本女子代表では、AFC U-19女子選手権に出場し、日本の準優勝に大きく貢献。
3年生の時には主将として、全日本女子ユース (U-18)サッカー選手権大会3連覇や全日本高等学校女子サッカー選手権優勝などのタイトルを獲得しています。
また、文武両道だった熊谷紗希選手は首席で同校に入学し、成績最上位者の特別クラスに在籍していました。
筑波大学体育専門学群時代
なでしこリーグ1部チームに加入
大学進学と同時になでしこリーグ1部に所属する浦和レッドダイヤモンズ・レディースに加入。初年度は主にボランチとして全試合に出場し、同クラブのリーグ制覇に貢献しました。
2010年なでしこジャパンに再招集
熊谷紗希選手が加わったなでしこジャパンは東アジア女子サッカー選手権を制覇。そして同年開催のAFC女子アジアカップ(中国・成都)では3位、アジア競技大会(中国・広州)では優勝を果たしました。
2011年にはFIFA女子ワールドカップ・ドイツ大会にも出場。順調に駒を進めたなでしこジャパンは、決勝で強豪アメリカ代表と激突します。試合は最後PK戦にまでもつれ込み、スコア2-1で迎えた4人目のキッカーは熊谷紗希選手。熊谷紗希選手は冷静にPKを決め、なでしこジャパンは初優勝を遂げました。
2011年ドイツ1部の1.FFCフランクフルトへ移籍
2011年7月W杯終了後、より高いレベルでプレーすることを目的に、大学を休学し女子ブンデスリーガの1.FFCフランクフルトへの移籍を決意。移籍後の初ゴールは10月2日のバート・ノイエンアール戦でした。
2012年ロンドンオリンピック出場
グループステージ2位で決勝トーナメントに進出したなでしこジャパンは、ブラジル代表、フランス代表を破り、再び決勝でアメリカ代表と激突。しかし今回は1-2で敗れ、銀メダル獲得に終わりました。熊谷紗希選手は同大会フル出場を果たしています。
2013年フランス1部のオリンピック・リヨンへ移籍
2013年6月10日、D1フェミナン(1部)のオリンピック・リヨンに移籍した熊谷紗希選手。2015-16シーズンには、UEFA女子チャンピオンズリーグ決勝でVfLヴォルフスブルクを破り、リヨンの4季ぶり3度目の優勝に貢献しました。熊谷紗希選手はこの試合の最優秀選手にも選出されています。リヨンはこのシーズン、国内リーグ、国内カップ、女子CLの三冠を達成しました。
また2016-17シーズンもUEFA女子チャンピオンズリーグで2連覇を達成。そして2季連続で欧州三冠を達成しました。
2015年FIFA女子ワールドカップ・カナダ大会出場
なでしこジャパンはグループステージを3連勝で突破し、決勝の相手は3度目の対戦となるアメリカ代表。しかし、なでしこジャパンは2-5でアメリカ代表から2連敗を喫しました。この年を最後に、日本女子サッカー界を牽引してきた澤穂希選手が現役を引退しています。
大学中退後
大学3年生から海外移籍するために休学を続けていた熊谷紗希選手でしたが、その5年後の2016年に筑波大学を退学しています。
2017年なでしこジャパンのキャプテンに就任
世代交代を進める高倉麻子新監督は、熊谷紗希選手をなでしこジャパンの新主将に指名。2018年4月開催のAFCアジアカップではキャプテンとしてフル出場を果たし、チームを優勝に導きました。
ドイツ1部のFCバイエルン・ミュンヘンからASローマへ
2021年5月12日、同チームと2年契約を結び、8年ぶりにドイツに復帰しました。2年後、契約更新はせずに退団することが発表され、その翌月にはイタリア・セリエAのASローマへの加入が発表されました。ASローマとの契約は2025年6月までとなります。
まとめ
今回はサッカー女子日本代表のキャプテンを務める、熊谷紗希選手のプロフィールや経歴についてまとめました。大学3年生の時に海外へ飛び出し、32歳になった今も日本女子サッカー界の最前線で戦い続ける熊谷紗希選手。なでしこジャパンは、2015年の女子W杯で準優勝して以来、オリンピックやW杯の決勝から遠ざかっています。今回のW杯では、グループステージ突破はもちろんのこと、12年ぶりの優勝を目指して頑張ってほしいですね。なでしこジャパンの主将・熊谷紗希選手の活躍を期待しています!