女子柔道57kg級の選手で、パリ五輪代表に内定している舟久保遥香選手。女優ののん(能年玲奈)に似ていると話題になり、高校時代から美人柔道家として注目を集めていました。
そこで今回は、舟久保遥香選手のプロフィールや経歴についてまとめてみます!
舟久保遥香(ふなくぼ はるか)選手のプロフィール
- 生年月日:1998年10月10日
- 年齢:25歳
- 出身地:山梨県富士吉田市
- 身長:162cm
- 血液型:O型
- 出身校:富士学苑高校
- 階級:女子57kg
- 所属:三井住友海上女子柔道部
舟久保遥香選手の経歴
舟久保遥香選手が柔道に出会ったのは6歳の時。柔道をやっていた友達の影響で、大明見スポーツ少年団(現・明生館道場)で柔道を始めました。家族に柔道の経験者はおらず、スキー場のパトロールや富士山で遭難救助活動にも携わる父親は、舟久保遥香選手にはスキーのモーグルをやらせたかったそうです。
富士吉田市立明見小学校時代
柔道を始めて間もない小学2年生の時には県大会で早くも優勝を飾った舟久保遥香選手。小学校時代は卒業するまで常に県内でトップだったといいます。しかし、5年生で出場した全国小学生学年別柔道大会40kg級では予選リーグ敗退、6年生で出場した同大会でも初戦敗退と、舟久保遥香選手の強さは山梨県内限定でした。
当時は好きな柔道選手もおらず、オリンピック選手にも全く興味がなかったとのことです。
富士学苑中学時代
舟久保遥香選手は中学、高校一貫校として設立されて2年目の富士学苑中学に進学。同校は柔道強化を打ち出し、ちょうどこの年に元世界選手権代表の矢嵜雄大さんが監督に、妻で同じく元世界選手権代表の仙子さんがコーチに就任しました。世界のトップレベルで戦ってきた矢嵜夫妻による指導は小学生までとは質と量ともに全く違うものだったそうです。特にトレーニングが重視され、寝技を徹底的に鍛えられたとのこと。中学3年の時には寝技「舟久保固め」を編み出しています。
中学時代の主な戦績
大会名 | 結果 | |
2011年 | 全国中学校柔道大会48kg級 | 初戦敗退 |
2012年 | 全国中学校柔道大会57kg級 | 準々決勝敗退 |
2013年 | 全国中学校柔道大会57kg級 | 優勝(山梨県勢では初) |
富士学苑高校時代
高校はそのまま富士学苑高校に進学した舟久保遥香選手。持ち味である寝技を武器にインターハイ2連覇他、数々のタイトルを獲得しました。高校進学後の初優勝は、高校2年で出場した全日本カデ柔道体重別選手権大会でした。同じく2年生の時には世界ジュニア柔道選手権大会でヨーロッパジュニアチャンピオンを破り、見事初優勝を果たしました。
高校時代の主な戦績
大会名 | 結果 | |
2014年 | アジアカデ・ジュニア柔道選手権大会 | 優勝 |
2015年 | 全日本カデ柔道体重別選手権大会 | 優勝 |
インターハイ | 優勝 | |
全日本ジュニア | 優勝 | |
世界ジュニア | 優勝 | |
世界ジュニア 団体戦 | 優勝 | |
2016年 | 全国高等学校柔道選手権大会 | 優勝 |
ロシアジュニア国際大会 | 優勝 | |
インターハイ | 優勝 | |
全日本ジュニア | 優勝 | |
エクサンプロヴァンス・ジュニア国際大会 | 優勝 | |
ヨーロッパオープン・ソフィア | 優勝 |
三井住友海上女子柔道部時代
高校卒業後は大学には進学せずに実業団へ進んだ舟久保遥香選手。4月から三井住友海上公務部の所属となりました。同社を選んだ理由は、世界で勝つことを目標にしている選手ばかりだったからとのこと。なお、三井住友海上に入社後は、全柔連より今後の活躍が期待される選手に支給される2017年度助成金の対象者に選ばれ、年間90万円程支給されました。
パリオリンピックの日本代表に内定!
社会人1年目と2年目は、寝技を武器とする自分の柔道が全く通用しないことに衝撃を受けたという舟久保遥香選手。東京オリンピック代表の座を逃すなど思うような結果が得られず苦しんだ時期もあったそうです。しかし、毎日ウェイトトレーニングに取り組み、立ち技での技術も磨き、体が上手く使えるようになったことで再び勝てるようになりました。そして2023年8月23日、2番手との差が明白と判断されてパリ五輪代表に早期内定しました。
社会人時代の主な戦績
大会名 | 結果 | |
2017年 | 東日本実業柔道団体対抗大会 | 優勝 |
世界ジュニア | 優勝 | |
世界ジュニア 団体戦 | 優勝 | |
2018年 | ヨーロッパオープン・ローマ | 優勝 |
全日本実業柔道団体対抗大会 | 優勝 | |
アジア大会男女混合団体戦 | 優勝 | |
世界ジュニア | 優勝 | |
世界ジュニア 団体戦 | 優勝 | |
2021年 | 全日本選抜柔道体重別選手権大会 | 優勝 |
世界柔道団体選手権大会 | 優勝 | |
グランドスラム・パリ | 優勝 | |
2022年 | グランドスラム・パリ | 優勝 |
全日本選抜柔道体重別選手権大会 | 優勝 | |
グランドスラム・ブダペスト | 優勝 | |
世界選手権 | 2位 | |
世界柔道団体選手権大会 | 優勝 | |
グランドスラム・東京 | 優勝 | |
2023年 | 世界選手権 | 2位 |
世界柔道団体選手権大会 | 優勝 |
まとめ
今回は、柔道女子57キロ級のパリオリンピック代表内定選手で、三井住友海上所属の舟久保遥香選手のプロフィールや経歴について調べてみました。直近では2024年5月10日に行われた柔道のグランドスラム・カザフスタン大会で3位という結果を残している舟久保遥香選手は、パリオリンピックでのメダルも期待されています。
大きな挫折との戦いを乗り越えて掴んだパリ五輪への切符。舟久保遥香選手のパリ五輪でのご活躍、心より健闘を祈っております!