【プロ野球】3連覇を目指したヤクルトが5位？その理由を徹底調査

2020年シーズン最下位から2021年、2022年とセ・リーグ2連覇を成し遂げた東京ヤクルトスワローズ。3連覇を目指して臨んだ2023年シーズンはここまで5位、最下位も有り得る位置にいるなど、苦戦を強いられています。

今回はスワローズの苦戦の理由を調査しましたよ。

編成面での弱体化は？

昨年は2位に8ゲームもの差をつけて1位となったスワローズ。当然その面子が今年も変わらずいるとなると、今年もある程度の順位以上につけることはできたはず。昨年リーグ屈指の成績を残した打撃陣は今年も健在、一方で投手陣はただでさえ安定しなかった中、守護神として55試合に登板、38セーブを記録し防御率は2.35と好成績だったマクガフ選手がメジャー移籍、退団となりました。新助っ人の獲得などもあったものの、編成面ではマクガフ選手の退団が丸々スワローズの弱体化要素になったかなという印象。それでもまだまだ上位を争える面子は揃っているように思えました。しかし、いざ始まって見ると、今年のスワローズの戦力は名簿以上に薄い物でした。

WBC出場選手がいずれも成績を落とす

2023年と言えば、WBCがあったシーズン。見事優勝を果たした侍ジャパンですが、結果的に代表選手はプロ野球のシーズン開幕近くまで海外で戦うこととなりました。スワローズからは、昨年8勝を挙げたともちん旦那、高橋奎二投手、そしてスワローズの強力打線を支える村上宗隆選手、山田哲人選手、中村悠平選手という三人の野手がWBC代表に選出されました。WBCでは活躍が目立つ選手もいましたが、今シーズンに入ってからはいずれの選手も昨シーズンより数字を落としています。

WBC疲れの影響？

高橋選手はこれまで16試合に登板、4勝7敗防御率は4点台。登板数では昨年を上回りそうですが、ローテーションの軸として期待された中で、寂しい成績になっています。野手陣は山田選手が打率2割3分前後で本塁打が10本、昨年以上の苦戦を強いられており、中村選手も打率2割3分、今のところ昨年から3分以上も落としています。昨年三冠王の村上選手にいたってはシーズン序盤に打率一割台など極度の不振に陥りました。現在は大分持ち直して打率2割5分、本塁打は現時点で25本打っておりこれは見事な数字ですが、昨年の打率3割1分8厘、本塁打56本と比べるとやはり大きく見劣りします。WBCで主力の調整が早まったことが、チームの苦戦にも繋がっているのかもしれません。

主力のコンディション不良に悩まされる

スワローズと言えば怪我人の多いチームという印象を持っている人も多いでしょうが、今年はそれが特に顕著。高津臣吾監督も思わず嘆くほど、厳しい陣容での戦いが強いられています。

参考：ヤクルト・高津臣吾監督「けが人が多すぎて難しい」と嘆く 塩見や復帰済みの山田など主力の離脱が相次ぐ (msn.com)

前述の山田選手はコンディション不良などもあり、ここまでチーム122試合で85試合出場に留まっており、低調な成績も体の不調が響いているのかもしれません。また、今シーズンで最も大きかったのが、塩見泰隆選手のコンディション不良です。

打線の核、塩見泰隆は好成績を残しているものの……

2021年からスタメンに定着、主に一番として二連覇を支えてきた塩見選手。今年は打率も3割を記録、得点圏では4割越えと勝負強さも見せていますが、実は出場試合数が現時点で僅か33試合しかないのです。春季キャンプ中に下半身のコンディション不良で2軍に合流しており、5月4日に今シーズン初昇格を果たすも、5月26日に抹消。その後も登録と抹消を繰り返すなど、常に体に不安を抱えながらシーズンを戦っているようです。その状態で3割打つのは流石とも言えますが、塩見選手が一軍にどっしりかまえることができていないのはチームの不調の主要因の一つと言えるでしょう。

防御率、打率共リーグワースト

投手陣は新守護神の田口麗斗選手が防御率1.51、29セーブと結果を残しているものの、現時点でチーム防御率は3.72でリーグワースト、今年もいまいち整備できていません。野手の故障や不調も目立つためにチーム打率も.238でリーグワースト、これでは勝ち星が伸び悩むのも無理もありません。三連覇を目指したヤクルト マジックが点灯している首位、阪神タイガースとは現時点で26ゲームもの差があり優勝の可能性が完全消滅、3位、横浜DeNAベイスターズとは13.5ゲーム差でCS出場も絶望的、後ろを向けば6位、中日ドラゴンズと1.5ゲーム差となっています。なんとか最下位は回避してほしいですね。

最後に

今回はスワローズの2023年シーズンの苦戦の理由を調査しました。

どうもシーズンによって好不調の波が激しいスワローズ。今年は厳しい成績になっていますが、2020年の最下位から2021年の日本一に繋がったように、来年に再び優勝まで駆けあがることに期待したいですね！