第10回 SMGS協議会

 9月から不定期に連載をさせて頂いた「大会サポーター川内優輝の”さいたま国際トリビア”」も今回で10回目となりました。前回まではコースの解説を数回にわたって連載してきましたが、大会前最後の更新となる今回はさいたま国際マラソンも加盟している「埼玉マラソングランドスラム(SMGS)連絡協議会」について紹介します。

 SMGS連絡協議会とは、埼玉県内のマラソン大会等を主催する各機関等の連携・協力を図り、県内マラソン大会全体の振興・発展を図ることを目的として、2013年9月に発足した県と市町村等が一体となった組織です。私も発足当初から、アドバイザーを務めています。

 発足当初は36団体でしたが、「横の繋がりの重要性」などが認識され、年々加盟団体は増加し、現在では45団体(さいたま市、川越市、熊谷市、川口市、行田市、秩父市、所沢市、飯能市、加須市、本庄市、春日部市、狭山市、羽生市、鴻巣市、深谷市、上尾市、草加市、越谷市、戸田市、入間市、朝霞市、和光市、新座市、久喜市、北本市、八潮市、富士見市、三郷市、幸手市、鶴ヶ島市、日高市、吉川市、ふじみ野市、毛呂山町、小川町、ときがわ町、横瀬町、皆野町、上里町、寄居町、杉戸町、蓮田ランタイズ、スポーツエイドジャパン、埼玉県、埼玉陸上競技協会)へと輪が広がっています。

 活動内容は、埼玉県内で行われているマラソン大会等を活性化させるための、①「加盟団体相互の事例発表、意見交換」、②「埼玉県ホームページ、フェイスブックによる大会の広報」、③「加盟団体主催大会への参加による表彰」など多岐にわたっています。そうした活動内容のうち、ここでは多くの市民ランナーのみなさんも目指すことができる③の表彰について詳しく紹介します。

 まず、SMGS連絡協議会の加盟大会に数多く参加して、一定の基準を満たし、SMGS連絡協議会事務局へ申請をすると、シリアルナンバー入りの「世界で1枚だけの認定証」が授与されます。部門は3部門あり、それぞれ基準が異なります。

 第1部門はシーズン中の加盟大会の走距離が100マイル(160km)に達した個人を表彰する「ロードレースマスターin埼玉」です。走距離の基準をクリアするためには、フルマラソン1回とハーフマラソン6回でも、ハーフマラソン8回でも、他の組み合わせでも問題ありません。シーズン中に加盟大会で合計160km以上を完走すると表彰対象となります。

 続いて、第2部門はシーズン中の加盟大会の合計走距離が100マイル(160km)に達した家族を表彰する「ロードレースファミリーin埼玉」です。簡単に言えば、この部門は第1部門の走距離を家族で力を合わせて達成する部門であり、3部門の中では一番基準をクリアすることが容易な部門です。例えば、お父さんとお母さんがフルマラソンとハーフマラソンを1回ずつ走り、高校生の子どもが10kmを3回、中学生の子どもが5kmを2回走っても達成できます。また、おじいさんとおばあさんと孫2人がハーフマラソンを2回ずつ走っても達成することができます。家族みんなで走られている方や、家族と力を合わせて何かを達成したいと考えている方にオススメの部門です。

 そして、第3部門はシーズン中に加盟大会10大会に参加し、全て完走した個人を表彰する「埼玉ロードレースマスター10」です。この部門は走距離に関係なく、参加した大会数によって表彰されるので、ハーフマラソンを10大会でも、5kmを10大会でも同様の表彰を受けることができます。なお、第1部門と第3部門は同じシーズンに重複して申請することはできませんので、両方の基準を満たす県内市民マラソンフリークの方はどちらかを選んで申請して頂くことになります。

 これら3部門を達成すると、シリアルナンバー入りの認定証だけでなく、次シーズンに各加盟大会に参加した際に「副賞・特典を受けること」もできます。「副賞・特典」は大会によって異なっており、様々な種類があります。スイーツ・地場産品・大会オリジナルグッズなどが贈呈される大会や、大会優先出走権や優先スタート位置を確保してくれる大会もあります。詳細は「スポナビ!サイタマ!」の特設ページ( http://www.pref.saitama.lg.jp/spo-navi/approach/marathongrandslam.html )を御覧いただければと思います。特設ページには、加盟大会一覧表やSMGS連絡協議会に関する詳細も掲載していますので、「こんな取り組みを埼玉県内の市民マラソンはしていたんだ」と大会選びの参考にしていただければ幸いです。

 そのほかのSMGS連絡協議会の取り組みとして、加盟大会のハーフマラソンの部のゲストランナーを除く最速の男女を、さいたま国際マラソンに招待する制度があります。今回のさいたま国際マラソンにも男女合わせて15名の招待選手がエントリーしてくれました。代表チャレンジャーの部がメインの大会ではありますが、一般の部に参加するこうした招待選手達の走りにも御注目頂ければ幸いです。

 さいたま国際マラソン大会当日の日曜日には、さいたまスーパーアリーナCゲート前のデッキスペースにSMGS連絡協議会のブースが設置されます。このブースでは、各加盟大会のPR展示や加盟大会を1枚にまとめたチラシの配布などを行なっています。また、けやきひろばで開催されている埼玉うまいもの市場での購入金額500円毎にもらえるスタンプを3個集めると抽選会に参加することができるので、さいたま国際マラソンに御来場の際には、ぜひ一度お立ち寄り頂ければ幸いです。時間帯によっては、私もブースにいるかもしれません(笑)。

また、大会前日の土曜日には14時からけやきひろばで「さいたま国際マラソンまるわかり!トークショー」を、大会当日の日曜日は9時から12時まで休憩無しの3時間ぶっ通しで「パブリックビューイング解説」をさせて頂きます。( https://saitama-international-marathon.jp/umai/stageevent/ )

 今回はどのような大会になるのでしょうか。第4回さいたま国際マラソン、いよいよ今週末です。

△TOPへ戻る

第9回 コース解説その5・新浦和橋~フィニッシュ

 みなさん。こんにちは。埼玉県庁所属、大会サポーターの川内優輝です。
 第9回のテーマは「コース解説その5・新浦和橋~フィニッシュ」についてです。コースの話だけで5回も引っ張ってしまいましたが、今回でコース解説は終わりです。

 コース上で最高の標高地点となる新浦和橋は、坂の途中で一回緩やかになるので「二段階の坂」と考えて攻略するのがポイントです。前半の緩やかな坂はリラックスして、国道463号の他の多くの緩やかな坂と同じようにフォームを大きく変えることなく平坦な道と同じようなリズムで重心の位置をやや前傾に変えるだけにとどめて登っていきます。そして少しだけ緩やかになる区間があるので、そこで走りを切り替えて、後半の坂はしっかり前傾姿勢で小刻みな腕振りとピッチの「坂の走り」で一気に登ってしまうことが大切です。新浦和橋を登りきれば急な下り坂になるので、登り坂で頑張った分のリズムを取り戻すことができます。今年から、昨年までの「埼大通りの急な登り坂」はコース変更でなくなったので、この新浦和橋の坂を「最後の坂だ」と自分に言い聞かせて頑張りましょう。

 新浦和橋を下ると、昨年までは直進した埼玉りそな銀行さいたま営業部のある常盤七丁目交差点を右折します。ここからは、新しいコースとなります。昨年までの直進コースでは与野南中学校まで数回のアップダウンがあり、私も想像以上に苦しめられましたが、今年からそのアップダウンはありません。右折して、国道17号に入ると緩やかな下りとなります。昨年もこの交差点付近では、埼玉りそな銀行のみなさんが熱心に応援してくれましたので、今年も大きな声援を送って元気を与えてくれることでしょう。そのまま国道17号を少し進み、北浦和駅入口交差点を左折して、埼大通りに入ります。埼大通りに入ると最初は緩やかな登りが続きますが、リズムを変える必要がないくらいのわずかな傾斜です。そのまま1km弱進んでいくと急な下り坂になります。昨年はこの区間は逆コースでしたので、急な登り坂でした。昨年のコースを走ったことのあるランナーにとっては、今回からのコース変更を一番実感できる部分だと思います。本当にこの区間は昨年と比べて楽になりました。

埼大通りを下りきると、少し広い通りにぶつかったところで右折、ほぼ平坦な道が続いていきます。そして、40km付近の与野中央公園の緑地帯を過ぎた交差点を右折すると、たつみ通りに入ります。たつみ通り交差点手前でグッと登り、左折すると再び国道17号に合流です。交差点手前では急にグッと登りますが、昨年までの埼大通りの坂に比べれば難易度は10分の1くらいなので勢いで登れるでしょう。

 そして、国道17号に合流すると、緩やかな下りが数百メートル続きます。下落合の交差点まで下っていくと少し登りますが、ちょっと頑張れば北与野駅に向かって再び緩やかに下っていくので心配はいりません。北与野駅の高架下をくぐって、まもなく見えてくるさいたまスーパーアリーナ入口を右折すれば、見覚えのある景色が視界に入ってきます。この最後の直線は300m弱あります。「苦しいけれど、もう少しだ」と力を振り絞って走っていけば、数時間前にスタートした地点、すなわちフィニッシュ地点はもうすぐそこです。デッキの上にまであふれる大観衆に向かって、最後の直線を真っすぐ進んでいけば、そこは栄光のフィニッシュゲートです。多くの拍手と歓声を浴びて、42.195kmを完走した喜びに浸ることができるでしょう。

 完走後は、けやきひろばの「うまいもの市場」に埼玉県のご当地グルメを中心にお腹を満たしてくれる様々なグルメがあるので、そうしたグルメを楽しんでみてください。また、少し電車で移動すれば温泉施設も周辺には沢山ありますので、そうした温泉施設で疲れを癒すのもよいと思います。

 このコラムが少しでも出場されるランナーの皆さんの参考になれば嬉しく思います。

△TOPへ戻る

第8回 コース解説その4・浦和美園~新浦和橋(約36km)

 みなさん。こんにちは。埼玉県庁所属、大会サポーターの川内優輝です。
 第8回のテーマはコースシリーズ第4弾「コース解説その4・浦和美園~新浦和橋(約36km)」についてです。

 やや賑やかな浦和美園地区まで戻ってくると、美園駅南陸橋のキツい登り坂が現れます。往路では気づかないくらいの坂ですが、復路の傾斜はかなりきついです。この陸橋は傾斜と長さの2点で新浦和橋の次にキツイ登り坂です。けれども、この美園駅南陸橋も、千葉アクアラインやボストンのハートブレイクヒルなどと比べるとたいした坂ではありません。心の中で「1・2・3…」と数を数えることに集中しながら、前傾姿勢で小刻みにリズムよく坂を登っていれば、150~200秒数える頃には頂上に到達しているでしょう。なお、この登り坂は北西の風が吹いていても坂とコース脇の樹木に遮られて風がほとんど気になりません。しかし、頑張って坂を登りきって「さぁ下りで加速するぞ!」と思うと、強烈な向かい風をくらい、全く勢いに乗れないこともあるので油断は禁物です。

 美園駅南陸橋を越えると浦和ルーテル学院付近は細かいアップダウンを繰返し、浦和大学に向けて一気に下ってから登り返すと新見沼大橋です。見通しのいい新見沼大橋からはフィニッシュ地点のさいたま新都心の街並みも見えてきます。新見沼大橋を越えると再び軽いアップダウンが連続します。しかし、往路と同様のコース。中尾陸橋も含めてたいした坂ではないので、視覚に騙されてはいけません。疲労によって往路以上に坂が気になってくると思いますが、それは「錯覚」ですので視覚に騙されずにリズムを大事にして走っていきましょう。そして30kmを過ぎて、芝原一丁目の交差点を左折すると、ここからは今大会からの新コースになります。東浦和駅入口交差点手前の第3折り返しで折り返しますが、前回大会の同じような折り返し区間よりも傾斜は楽になっています。ただ、前回大会と同様に風向きが国道463号を走っている時とは変わるので、注意が必要な区間です。精神的にも疲れてきているはずですので、風に負けず、気持ちを切らずに頑張っていきましょう。

 今大会からエイドの給食が大幅に充実されていますので、スタミナ切れを感じた場合には、そうしたエイドを積極的に活用してください。手足がしびれて走ることが難しくならないように、スタミナ切れを起こして身体の内側から寒くならないように、しっかりとエネルギー補給をして予防することが終盤の走りに繋がります。

 向かい風の中を走り続けることは、普通にマラソンを走る時と比べて想像以上にエネルギーを消耗します。実際に私も向かい風の中を独りで走り続けているうちに想定以上にスタミナを消耗してしまって、手足がしびれて意識も朦朧としてきてしまったことがあります。何とかエイドまでたどり着いて、チョコレートやレモンを食べたことで、しびれが取れて、再び走れるようになり、フィニッシュにたどり着きましたが、「前日にカレーが2杯しか食べられず、スペシャルドリンクも無いレースだったのだからもっと早くからエネルギーを補給すればスタミナ切れを起こさなかったのに。」と悔やんだことがあります。

芝原一丁目交差点から国道463号に戻ると中尾陸橋を含む、数回のアップダウンと35km地点を経て、駒場運動公園が近づいてくると気持ちのよい下り坂になります。そして、いよいよコース最大の難所と言われる新浦和橋の登りに入ります。

△TOPへ戻る

第7回 コース解説その3・浦和美園~浦和美園(約27km)

 みなさん。こんにちは。埼玉県庁所属、大会サポーターの川内優輝です。
 第7回のテーマはコースシリーズ第3弾「コース解説その3・浦和美園~浦和美園(約27km)」についてです。

 細かいアップダウンの続く、国道463号に一旦別れを告げて、埼玉スタジアム2◯◯2に向かっていく区間は綺麗で平坦でとても走りやすいです。ただ、冬に多い北西の風が吹くと、強烈な向かい風を受ける厳しい区間に変貌します。この区間は国道463号よりも道幅の狭い部分も多いので、折り返してくるランナーとの距離を近く感じられる区間です。前回大会で一般の部で走ったときには、30分前にスタートした代表チャレンジャーの部のランナー達をこの区間から本格的に次々と追い抜き始め、「代表チャレンジャーの部を何人抜けるか、ここからが勝負だ」と気合が入りました。また、追い抜かす時に「ファイト!」、「頑張れ!」と代表チャレンジャーの部の女子選手達と声を掛け合って励まし合った区間でもあります。左折、右折を経て、埼玉スタジアム2◯◯2に向かっていく道に合流すると、左手に段々と近づいてくる白いスタジアムに気分が高揚してきます。しかし、向かい風は強烈にきついことが予想されますので、「埼スタまで頑張れば・・・追い風!」と自分自身を勇気づけながら、風に立ち向かっていくとよいと思います。また、この道は排水のために歩道側に傾いているので繊細なランナーは道路中央付近を走らないと気になるかもしれません。

 埼玉スタジアム2◯◯2を巻くように緩やかに左にカーブし、右手にカインズホームが見えてくると、国道122号との合流点の手前で第1折り返しとなります。この折り返しでは、りそなグループを中心とした大応援団が熱心に応援してくれました。この第1折り返しを過ぎると、レースも半分終わったような気持ちになります。しかし、実際には17.4km地点に過ぎず、まだまだ半分には到達していません。気を引き締め直して、頑張っていきましょう。

 折り返してから進んで来た道を戻っていき、緩やかに右折して、少しすると北西風の場合には埼玉スタジアム2◯◯2を背に追い風となります。向かい風の中で重かったはずの脚に力が戻り、ぐんぐん勢いに乗れる疲れた身体にも優しい区間になります。リズムが崩れていると感じた場合には、この区間でしっかりとよいリズムに戻して、後半戦に備えていきましょう。そのまま、来た道を戻っていき、20km地点を過ぎてから数百メートル進み、左折すると、再び国道463号に合流します。

 浦和美園地区から越谷市神明町の第2折り返しまでは平坦で綺麗な道が続いていきます。周囲に建物も少ないので開放感のある区間です。田んぼを眺めながら広い道路を走っていると「本当にさいたま新都心からスタートしたのだろうか」という気持ちになってきます。しかし、北西風が吹いている場合には、第2折り返しからの約2.5kmの平坦な区間は、遮るものが何もないので、コース全体を通して最も風が凄まじい区間となります。かつて、試走した際には風で帽子が吹き飛びそうになり、身体はよろけて、両耳に風の音が入ってきて、サングラスの必要性を痛感しました。強風時には、間違いなくこの区間がさいたま国際マラソンで記録を狙う上で最大の障害になります。記録を狙いたければ、周囲のランナーと協力しあって代わる代わる先頭を引っ張りあって風に立ち向かい、風が少し弱まる浦和美園地区まで粘ることが大事になってくると思います。もしも昨年の私のように単独走となってしまった場合には、とにかくリズムを意識して風に立ち向かっていくしかありません。単独走が予想されるランナーは、昨年の私のようにサングラスを着用することをお勧めします。

 向かい風の走り方は登り坂の走り方に似ています。しっかりと腕でリズムを取って走っていきましょう。この区間をどう走るかでレース終盤の走りが大きく左右されると言っても過言ではありません。

△TOPへ戻る

第6回 コース解説その2・駒場運動公園~浦和美園(約15km)

 みなさん。こんにちは。埼玉県庁所属、大会サポーターの川内優輝です。
 第6回のテーマは前回に続いて、「コース解説その2・駒場運動公園~浦和美園(約15km)」についてです。

 駒場運動公園を左手に見ながら、8kmの部と別れを告げて、そのまま緩やかに下っていき、左折すると、コース全体の半分弱を占める国道463号に合流します。左折するとすぐに少しキツイ登り坂が現れるので、下った勢いでそのまま一気に登ってしまいましょう。そのためには国道463号に合流する左折時に減速せずに勢いを維持することが大切です。

 国道463号に入ると緩やかなアップダウンが連続します。坂がパッと目に入ると「きつそうだな」とネガティブな感情になりがちです。しかし、国道463号の坂のほとんどは、実際に走ってみると見た目ほどきつくはありません。視覚に騙されずにリズムだけを意識して、なるべく坂のことは考えないようにすることがコース攻略の鍵になります。

 「前のランナーにしっかりついていこう」とか「後半はどこからペースアップしようか」などと考え事をしながら走っていくと、気づいた時には登り坂は終わって下り坂になっていると思います。その程度の坂ですので、「坂を意識しすぎないこと」が上手に走るためには大切になります。また、この区間は昨年実際に走ってみて、想像よりも沿道の応援が多く、元気が出ましたので、そうした応援も力に変えて頑張りましょう。

 ある海外マラソンの大会ディレクターは、「平坦なコースは簡単なように見えて実は同じ筋肉ばかりを使っているので後半にダメージが大きくなる。しかし、起伏のあるコースは色々な筋肉を使うので、上手く走れば平坦なコースよりも後半に筋力を残すことができる」と言っていました。つまり、この区間を上手に気持ちよく走れると後半も筋肉を温存できるのでペースを維持することもでき、よいタイムやよい順位に繋がるといえるでしょう。

 9km付近には中尾陸橋のアップダウンがありますが、それほどきつくはありません。中尾陸橋から緩やかなアップダウンを繰り返しながら直進していくと、新見沼大橋が見えてきます。新見沼大橋前にはちょっとした坂もありますが、少し意識してリズムよく登ればたいしたことはありません。新見沼大橋から左右に広がる自然豊かな景色を眺めて走っていると、「さいたま新都心から10kmくらいの場所に、まだこんなにも自然が残っているのか」と思うでしょう。都市と自然が共存する埼玉らしい景色の変化を実感できます。ちなみに、この新見沼大橋は有料橋です。さいたま国際マラソン当日は無料の歩道でなく、広い車道の真ん中を堂々と走っていくことができます。橋の出口では自動車の料金所のゲートを走り抜けていきます。料金所のゲートを走り抜けることができる大会は全国的に見ても千葉アクアラインマラソンなどわずかしかありませんので、新鮮な経験ができると思います。また、この辺りから代表チャレンジャーの部の先頭集団とすれ違い始めると思います。世界の一流選手の速さや先頭集団の周囲の報道車などを見ると、「国際レースを走っている」ということが実感できると思いますので、レース後半に向けて、自分自身のモチベーションに繋げて欲しいと思います。また、制限時間内ギリギリ完走を目指しているランナーの場合には、先頭集団とすれ違った地点が11km地点よりも手前であったり、すれ違わなかったりした場合にはどこかで関門に引っかかってしまう可能性が高いので、苦しくてもペースアップするようにしましょう。

 料金所のゲートを抜けると、左手に見えてくる浦和大学に向かって一気に下り、下ったら右手に見えてくる浦和ルーテル学院に向けて登っていきます。ここの登りは少しキツいかもしれません。腕を小刻みにリズムよく振って走るような「坂の走り」を意識する必要があります。けれども、学生の応援も多い区間ですので、若い応援を背にリズムよく登ってしまいましょう。そのまま真っすぐ進んでいくと東北自動車道にかかる鶴巻陸橋に着きます。鶴巻陸橋からは左手に東北自動車道浦和料金所が見えます。首都高速のような高速道路を見上げる景色に慣れているランナーにとっては、眼下に高速道路を見ながら走ると新鮮な感じがすると思います。そして、浦和料金所の奥にはこれから向かう埼玉スタジアム2◯◯2が見えてくるので元気がもらえるでしょう。

 美園駅南陸橋を越えていくと、浦和美園駅周辺の交差点に着きます。大型店の多い交差点は、しばらく続いた田舎の景色から一転するので、突然「新しい街」が現れたような気分になります。そうした景色の変化を感じることで、単調になりがちな気分を転換してみてください。美園駅南陸橋を下ってからは暫く直進します。15km手前の交差点で左折して、国道463号と一旦別れを告げると、埼玉スタジアム2◯◯2へ向かって整備された綺麗な道路を進んでいくことになります。

△TOPへ戻る

»バックナンバーはこちら

さいたま国際マラソン 大会事務局

受付時間:平日 10時~18時